簡単な操作で高品質なスライドショーを作成する「PulpMotion」は、昨年開催されたMacworld 2007で「Best of the show」を受賞したソフトのひとつ。同ソフトの開発元であるフランスのアクアファダ社は今年、「予約がいっぱいでブースが確保できなかった」とか……。クラウディア・ジマー社長に話を聞く機会を得たので、その要点をまとめよう。
今年発売される新製品について
現在、PulpMotionのバージョン2を開発中です。これは初のメジャーアップデートになります。このソフトは難しい操作をせずとも凝ったデザインのスライドショーが作れるので、アップルの講演でも使われているんですよ。
ターゲットとしては教育関係者や一般ユーザーを想定していたのですが、実はプロのデザイナーでも愛用してくれる方が多く、そういった人たちから「もっと機能を追加してほしい」という声がけっこう寄せられたんです。そこで、次のバージョンでは、ソフトを2つのパッケージに分け、今までどおりの低価格で手軽なものと、機能を追加したプロ向けの2製品をリリースする予定です。
PulpMotion Proの特徴
プロ版では、スライドショーにもっとストーリー性を持たせられる機能を追加します。具体的には、写真の強調したい部分を枠で囲んでキャプションをつけると、再生時にその部分がズームインされ、横にキャプションが現れます。1枚の写真には複数の強調点をつけることができるので、表現の幅がいっそう広がるでしょう。また、写真の読み込み元として、iPhotoだけでなく、Apertureも利用可能になりました。
PulpMotion Proの価格
Pulp Motionは従来どおり49ドル、プロ版は149ドルの予定です。日本では、引き続き(株)アクト・ツーから発売される予定なので、日本語版の詳細はそちらからアナウンスがあると思います。
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