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DIGAとBDZ、買うならどっち?

【レビュー】BDレコーダー頂上対決! パナソニック「DMR-BW900」 VS ソニー「BDZ-X90」

2007年12月17日 17時00分更新

文● 吉澤亨史、森 英信

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目的を持って操作する「DMR-BW900」
直感で操作する「BDZ-X90」



 続いて、使い勝手について検証を行なった。具体的には、録画やダビングといった特定の操作をしたいときに、その操作がわかりやすく行なえるかをチェックした。

「DMR-BW900」のメニュー。各種機能にはここからアクセスすることになるが、メニューの階層が深い

「DMR-BW900」のメニュー。各種機能にはここからアクセスすることになるが、メニューの階層が深い

「「BDZ-X90」のクロスメディアバー」

「BDZ-X90」の「クロスメディアバー」

 大まかな操作感を言うと「DMR-BW900」は最初に目的に合ったリモコンのボタンを押す必要がある。対して「BDZ-X90」は、リモコンのボタンで操作することも可能なのだが、基本的な操作をリモコンの「ホーム」ボタンから「クロスメディアバー」というメニューを表示することで操作を行なえる(関連記事)。クロスメディアバーは、液晶テレビ「ブラビア」やゲーム機「プレイステーション 3(PS3)」「プレイステーション・ポータブル(PSP)」などのソニー製品で標準的に採用されているメニューインターフェースなので、これらの製品を使用しているユーザーなら違和感なく操作できる。また、ほとんどの操作を上下左右キーで行なえることも、直感的に操作できて便利だ。

「DMR-BW900」のリモコン

「DMR-BW900」のリモコン。各ボタンが大きく、一見ボタンが少ないように見える。だが、上半分がふたになっており、その下にも数字キーなどのボタンが配置されている

「BDZ-X90」のリモコン

「BDZ-X90」のリモコン。下方にスライド式のふたがあり(写真はスライドさせた状態)、録画ボタンなどはその中に納まっている

見ている番組をその場で録画してみる

 具体的な操作シーンを見ていこう。まず、現在見ている番組をその場で録画したいという場合。「DMR-BW900」では、レコーダーからの映像を見ている状態であれば、リモコンのふたの内部にある「録画モード」ボタンを押してモードを選び「録画」を押す。録画停止ボタンはふたの内側ではなくふたの上にあり、ふたを閉じてから操作しなければならない。

 「BDZ-X90」も同様に、スライド式のふたの中にある「録画」ボタンを押すことで録画が開始される。録画停止は同じくスライドふたの中になる「録画停止」ボタンで行なえ、停止ボタンがどこにあるのか迷うことはなさそうだ。さらに、録画ボタンを押す以外にクロスメディアバーから番組を選択し、オプションメニューから録画することもできる。操作の一貫性では「BDZ-X90」に分がありそうだ

「DMR-BW900」のBDドライブにメディアを挿入すると、このようなメニューが表示される

「DMR-BW900」のBDドライブにメディアを挿入すると、このようなメニューが表示される

 次に録画した番組をBDやDVDメディアにダビングする場合。「DMR-BW900」では「おまかせダビング」と呼ばれる機能が用意されており、BDやDVDなどのディスクを挿入すると表示されるメニューから簡単に実行することができる。メディアが未フォーマットの場合でも、ファイナライズ処理まで自動的に行なってくれるため便利だ。

 ただ、おまかせダビングでは「DVD-VR」方式での記録となる(ファイルサイズとメディアの空き容量により、画質のモードは自動で設定)。AVCREC方式での記録や画質を設定しての記録など、詳細な設定を行なう場合には「再生ナビ」でHDDの内容を表示した上でダビングの設定を行なうことになる。

DVDフォーマットのメニュー手順

左から、「操作一覧」の「その他の機能へ」メニュー、「DVD管理」メニュー、フォーマットのメニュー

 そして、この操作がやや煩雑だ。例えばメディアのフォーマットも手動で行なうことになるが、この操作はリモコンの「操作一覧」ボタンを押し、表示されたメニューで「その他の機能へ」を選択。さらに(DVDメディアの場合)「DVD管理」→「DVD-Rのフォーマット」→「ハイビジョン画質で記録」(AVCREC方式で録画する場合)を選んではじめてフォーマット処理が開始される。ふと思いついて録画したいときには適さない。

ダビングしたいビデオを選択して「オプションメニュー」を表示

ダビングしたいビデオを選択して「オプションメニュー」を表示

未フォーマットのディスクが挿入されていれば、ダビング処理の流れでフォーマット処理に移行できる

未フォーマットのディスクが挿入されていれば、ダビング処理の流れでフォーマット処理に移行できる

 「BDZ-X90」のダビングはクロスメディアバーを操作し、「ビデオ」のメニューから「ダビング」を選ぶか、ダビングしたいビデオを選択して「オプション」メニューを表示し、「ダビング」を選択することで行なえる。ダビングのメニューを表示した段階で、未フォーマットのディスクが挿入されていれば、そのまま流れでフォーマット処理に移行できるので、あまり面倒という意識は感じさせない。

「DMR-BW900」の電子番組表。左がデフォルトで右が最大(横に19チャンネル分)の表示

録画モードなどの設定が可能

録画モードなどの設定が可能

番組表で録画してみる

 「DMR-BW900」で番組表からの録画予約を行なう場合は、「番組表」ボタンから番組表を表示し、番組を選び「番組予約へ」を選択して行なう。この番組表は横に最大で19チャンネル分まで表示でき、一覧性が高いにはうれしいところ。なお、録画モードを設定/変更する場合は、予約録画の内容確認画面で「詳細設定」を選べばいい。

「BDZ-X90」の番組表

「BDZ-X90」の番組表

 対して「BDZ-X90」の場合は、リモコンに「番組表」のボタンがある以外に「らくらくワンタッチボタン」と呼ばれる2つのボタンもあり、「録画予約」と「再生」に関しては、クロスメディアバーのメニューを辿らなくてもダイレクトにアクセスできる。らくらくワンタッチボタンは電源オフの状態からでもワンボタンで起動し、録画予約または再生画面を表示する。

 クロスメディアバーを利用する場合でも、メニューのアイコンにサブメニューが表示されるため、詳細設定の項目を見つけやすく、設定しやすい。メディアの選択や録画モードの変更も同様だ。番組表からの録画予約は「DMR-BW900」とほぼ同様の使い勝手だ。ちなみに番組表の最大表示はは7チャンネルとなっている。

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