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ウォークマンにワンボタン転送!ソニーBDレコーダー発表

2008年04月08日 15時00分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部

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 ソニー(株)は8日、Blu-ray ディスクレコーダーの新製品として、ポータブルデバイスへの番組転送を主眼に置いた「BDZ-A70」など2機種を発表した。発売日は今月30日で、価格はオープンプライス。予想実売価格は17万円前後。

BDR-A70

「BDZ-A70」とウォークマン「NW-A820」

 基本的な仕様は「BDZ-L70」(>関連記事)と同じだが、録画した番組をポータブルデバイスへより簡単に転送できるのが特徴だ。



ウォークマンに地デジを転送



 同社の携帯オーディオプレーヤー「ウォークマン」(NW-A820シリーズ)や、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル」に対して、本体前面のボタン1つでデジタル放送の番組を転送する機能を搭載する。さらには、ウォークマンの旧機種(NW-S710、S610、A800、910シリーズ)や(株)NTTドコモの携帯電話機(905i、904iシリーズ)に対して著作権保護のかかっていない番組(アナログ放送など)を転送できる

「NW-A820」

「NW-A820」

 転送される映像はMPEG-4 AVC形式で、フレームレートは30コマ/秒、映像ビットレートは384kbpsと768kbpsのいずれかを選択できる。音声ビットレートは128kbpsとなる。



ケーブルをつないでワンボタンで転送完了



 転送の方法は、まず事前に番組録画予約時に「ワンタッチ転送」の項目を「入」にしておき、番組を録画。その後、番組を転送したいデバイスをUSBケーブルでA70と接続する。あとは本体前面のボタンを押すだけで番組の転送が開始される。1時間番組の転送にかかる時間は、384kbpsで約2分、768kbpsで約4分となる。「毎週」「毎日」といった録画予約指定にも対応している。

番組録画予約画面。「ワンタッチ転送」の項目を「入」にする

番組録画予約画面。「ワンタッチ転送」の項目を「入」にする

 ウォークマンに転送する場合は、シーンの変わり目を自動検出してチャプターポイントを配置する「おまかせチャプター」が利用可能で、ウォークマンの十字キー上下で前後チャプターへのジャンプが可能となる。

 転送は「ムーブ」の形になり、「おでかけ転送/おかえり転送」(ムーブアウト/ムーブイン)が可能だ。「ワンタッチ転送」を「入」にすると番組録画時にBDレコーダー保存用とポータブルデバイス転送用の2つの録画ファイルが作成される。

 ポータブルデバイスにファイルを転送した場合はBDレコーダーに保存されているファイルにはロックがかかり、視聴などが行なえない。ただし、消去されることはなく、逆にポータブルデバイス側のファイルが削除された際には、ロックが解除されるようになっている。つまり、一度ポータブルデバイスにムーブしたファイルを再びA70に戻しても、ポータブルデバイス用の画質ではなく、録画したままの画質で視聴できるのだ。

 さらに、ポータブルデバイスに保存しておく期間も設定できる。A70との次回接続時に保存期間が過ぎているポータブルデバイスのファイルは自動的に削除され、BDレコーダー側のファイルのロックが解除される。これにより、ポータブルデバイス側のファイルをいちいち手動で削除していく必要がなく、また気がついたら容量がいっぱいだった、という事態も回避できる

 なお、ソニーは同時に従来のスタンダード機「T」シリーズのHDD容量を500GBにアップした「BDZ-T90」も発表した。放送画質そのままの「DRモード」で166時間のハイビジョン番組の記録が可能で、オリンピックのような速い動きの動画はDRモードで楽しんで欲しいというコンセプトだ。なお、Tシリーズにはワンタッチ転送機能は搭載されていない。

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