焦りを誘う過激なコピーにご用心
感情を動かすというと何だか怪しげな響きがありますが、要は“いつか買おう”と思っている人に今、この瞬間に購入を決断させるテクニックです。
つまり、焦らせたり、急がせたりするための仕掛けで、具体的には値上げや販売停止、期間限定の割引や特典を付けるといった手法になります。
例えば、たまたま電気店に立ち寄ったら、買おうと思っていた携帯電話が残り1台だった、欲しいなぁと考えていたHDDがタイムセールで5000円引きだった──なんてシチュエーションでは、思わず購入意欲が高まってしまうでしょう。
同様に、一般人の目には怪しいと映る情報商材の販売ページも、「ネット副業で一山当てたい」「女の子にモテたい……」「あと5kg、楽してやせれれないかなぁ」なんて考えている人たちなら、その情報商材の中身が気になって仕方ないはず。そこに「あと1日限定」、「残り10冊限定」なんてあおりコピーを大きな文字で見せられたら、心が大きく揺さぶられてしまうわけです。
情報商材は、そのほとんどが自分で書いて個人で販売するというスタイルなので、他人を気にせず、販売者の気分のおもむくまま値段の上げ下げや販売の停止、再開が可能です。事実、情報商材の世界では毎日のようにそうした光景が見られます。
ご購入は計画的に
こうした販促のノウハウは、何も情報商材に限った話ではなく、一般販売店、テレビや雑誌の通信販売、オンラインの物販サイトなどでもよく目にする手法ですよね。それだけ普及しているということは、やはり効果があるということなのでしょう。
といっても、感情に売ったえるコピ−を連発している販売サイトが、必ずしも役に立つ情報商材を売っているとは限りません。あおりはあくまで売るためのテクニックのひとつであり、商品の優劣とはあまり関係ないですよね。
前回も触れましたように、情報商材はピンキリで、中には詐欺的な内容のものも存在します。どうしても気になる人は、あおり文句に心を奪われず、インターネットにある情報商材のレビューサイトを参考にして、悪質な販売者には引っかからないように気をつけてください。
筆者紹介──伊藤理絵
フリーライター。個人でもネットで気軽に稼げるオイシイ話を24時間体制でウォッチング。自分でも参入できそうな話があれば是非あやかりたいと業界事情にだけは詳しくなりましたが、本業が忙しくてなかなか実行に移せない毎日です。
*次回は8月8日掲載予定
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