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倶楽部のAV特集第39回

大人気のフルサイズミラーレス一眼シリーズを機能別に検証

必要な機能で選ぶ! ソニーフルサイズ一眼「α7」「α7II」「α7III」徹底比較

2018年06月16日 17時00分更新

文● 周防克弥 編集●ハシモト/ASCII編集部

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 ここ最近のデジカメ市場においてミラーレス一眼の人気はとても高く、一眼レフを超える勢いがある。そんな人気のミラーレス一眼の中で注目したいのがソニーの「α7」シリーズだ。35mm判フルサイズの撮像素子を採用するデジカメで、プロカメラマンをはじめ本格的に写真を撮る人達に大注目されている。

 特に、最新モデルの「α7III」はデジタル一眼カメラ全体でもトップクラスの売れ行きとなっているようで、プロだけでなく一般のユーザーにしても、その注目度は非常に高い。

 ただ、α7シリーズといっても、初代「α7」、2代目「α7II」、そして3台目のα7IIIがいずれも現行機。古いモデルはかなりお買い得になっている。

 加えて、派生モデルとして「α7R」「α7S」シリーズもあり、よくわからない人も多いだろう。

 ただ、ローパスフィルターを省くことで解像力を重視したα7Rシリーズや、画素数を下げることで画素1つあたりの面積を大きくし、高感度での撮影や動画撮影に強いα7sシリーズといった派生機は、やや仕様が特殊で価格も比較的高い。

 これらを選ぶ場合、用途が決まっていて迷いのないケースだと思われるので、今回はベーシックモデルであるα7シリーズの3機種に絞って紹介していく。

目次

以下、ASCII倶楽部会員限定公開

  • 暗所のような高感度撮影は最新モデルが有利
  • 初代でもAFは像面位相差方式が利用可能 α7IIIでは測距点の数が増加
  • α7IIIならより暗い場所でもAFが使える
  • 連写速度で選ぶならα7III
  • 手ブレを押さえたいならα7II/IIIを選びたい
  • 写真を多く撮る必要があるならα7IIIが有利
  • 4K動画を撮りたいならα7III
  • 小型・軽量で持ち歩きやすいのは初代α7
  • AFや連写、高感度撮影を重視するならα7IIIを選ぶべき
  • 超高感度モデルからAFが速い一眼レフまでおススメフルサイズ一眼カタログ

α7からα7IIIまで、すべてが現行モデル

左から初代「α7」、「α7II」、「α7III」。大きさの印象がかなり変わっている
左から初代「α7」、「α7II」、「α7III」。大きさの印象がかなり変わっている

 初代のα7(以下、初代)は2013年11月に発売され、2代目のα7II(以下、II)は2014年12月に登場。最新モデルのα7III(以下、III)は2018年3月に発売されたばかりだ。

 その3台すべてが現行モデルとして販売されており、決して店頭在庫というわけでもなく、ソニーのオンラインショップ、ソニーストアでも購入できる。

 初代は発売から5年近く経ってはいるものの、その性能は今でも十分な実力であり、歴代機種を並べることで価格ごとにラインナップを強化。多くのユーザーにアピールしている。

 販売価格を見ると、初代の発売時の価格は約15万だったが現在のソニーストアでは9万9880円(税別)に、IIの発売時の価格は約19万だったのが現在のソニーストアでは14万9880円(税別)となっている。

 出たばかりのIIIはソニーストアで22万9880円で販売されており、10万円から20万円強の範囲で選べるようになっている。

初代α7と最新のα7IIIはかなりスペックが違う

 では、3機種の基本スペックを確認しておこう。

3機種の主なスペック
3機種の主なスペック

 撮像素子は初代とIIでは大きな変化はない。これに対してIIIは裏面照射型センサーを採用。画素数が若干減っているが、画質に影響が出るほどの違いはない。

 画像処理エンジンすべて「BIONZ X」の名称で統一されているが、3機種すべて違うようだ。

 初代とIIは処理能力は同じでもAFレスポンスが30%高速化、AFの追従性は約1.5倍性能が向上している。

 IIIではIIと比較して処理能力が約1.8倍上がり、AF速度、追従性ともに約2倍高速化している。ここだけを見てもAFに関する性能は初代とIIIでは格段に向上していると思われる。

 特にIIIではBIONZ Xだけでなく、同社のミラーレスフラッグシップモデル「α9」と同様にフロントエンドLSIが搭載され、処理が高速化されている点も重要だろう。

日中の撮影は旧機種も最新機種も
画質にあまり違いはない

 この撮像素子と画像処理エンジンの違いは画質にどう影響するのか。実際にそれぞれで撮影してみた。まずは明るいシーンから。

「α7」の感度別撮影サンプル

ISO 50 ISO 100
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ISO 200 ISO 400
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ISO 800 ISO 1600
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ISO 3200 ISO 6400
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ISO 12800 ISO 25600
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「α7II」の感度別撮影サンプル

ISO 50 ISO 100
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ISO 12800 ISO 25600
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「α7III」の感度別撮影サンプル

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ISO 200 ISO 400
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ISO 800 ISO 1600
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ISO 3200 ISO 6400
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ISO 12800 ISO 25600
ISO 12800ISO 25600
ISO 51200 ISO 102400
ISO 51200ISO 102400
ISO 204800 ISO 204800

 感度が低いうちは初代とIIでの差はあまりないが、ISO 6400を超えたあたりからIIのノイズリダクションの調子いい感じになる。初代よりもディテールの損失が少ない。

 IIIは拡張感度によって最高ISO 204800まで設定が可能になるが、画質はかなりいい。

 高感度になると初代やIIと比べてノイズやディテールの再現性は感度ニ段分近く差が出ており、初代やIIのISO 25600とIIIのISO 102400が近い描写になっている。

 低感度では3機種の差はそれほどなく、ブラインドテストでは区別できないくらいだが、精細さという点では初代およびIIに比べてIIIは精細さが増している。

 これは画像処理エンジンに含まれるファインディテール処理の影響か、センサーが裏面照射型になっているためかは判断できないが、確実に精細になっている。

 また階調面では3機種ともに感度が低い状態ならほぼ差はないだろう。光量的に過酷なシーンでないなら3機種の差は気にしないでいいと思える。

 次ページ以降(アスキー倶楽部会員向け)では、高感度撮影時の画質やAF精度、追従性の違いなどを実写撮影サンプルとともに紹介する。

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