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「ライブ配信メディア完全解剖 〜過去と今、そして未来へ〜」 第80回

ネット上ではライブ配信者を巡る「引き抜き」が存在している

2018年02月15日 17時00分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda

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https://twitter.com/twitcasting_jp/status/959442536648642560 より

 スマートフォンに特化した代表的なライブ配信メディアのサービスと言えば「ツイキャス」でしょう。先日、サービス開始から8周年を迎えました。

 いまではスマホでのライブ配信は当たり前のものとなりましたが、それよりももっと前の2010年2月3日からサービス開始したツイキャスは、その当時、(スマホよりも)パソコンからのライブ配信のほうがメインだったUstreamやニコニコ生放送などとはちょっと変わった存在でした。

 しかし、サービス開始から8年の間に、ツイキャスは人気のライブ配信メディアのひとつとなり、今度はツイキャスを追うスマホに特化したライブ配信メディアのサービスが2016年以降から数多く生まれました。

 その結果、サービスが乱立し、事実上の「ツイキャスからの配信者の引き抜き」が行なわれることによって、ツイキャスの配信者が他のプラットフォームへ流れていくケースを多く見られます。

 個人の配信者へ還元される投げ銭的(ギフティング)なマネタイズの仕組みをもつ後発のサービスへいまでもマネタイズの手段がないツイキャスから離れる人も多かったのです。

 そんな状況にも関わらず、ツイキャスは他のサービスと比べてもまだまだ人気を維持し続けていると言えます。

 とはいえ、「配信をする人の賑わい」がどこよりもあるツイキャスは今のうちに次へつながる一手を打つ必要がある時期にきているのも事実。これまで、ライブ配信メディアにおける数々の文化(仕組み)を生んできたツイキャスだからこそ、後発のサービスに負けない「新しい賑わい」の仕組みに期待をしたいのです。

ツイキャスから事実上の「配信者引き抜き」が横行

 先にも紹介したように、2016年以降スマホに特化したライブ配信メディアのサービスが多く生まれ、その結果、起きたのがツイキャスから事実上の「配信者引き抜き」です。

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