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見られたくないデータは死んでも隠し通したい! 古田雄介の「恥よ! 墓へ!」第26回

オンラインサービスの死後処理の潮流を読む!

2017年06月25日 17時00分更新

文● 古田雄介

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外に出しっ放しになった恥データの処理は難しい

 先日のことですが、いかがわしい系の動画の保存先を誤り、いつもの「WindowsH」フォルダーではなく、Dropboxフォルダーに入れてしまいました。ミスを教えてくれたのは、OSのアップデートを終えて再起動したばかりのモバイルノートでした。Dropboxの同期完了を音で知らせる設定にしていなければ、そのまま気づかず取材先に持っていってしまったことでしょう。

 しかしよく考えると、Dropboxフォルダーに入れた時点ですでに屋外に出してしまったも同然なのでした。いかがわしい系の動画はインターネットの通信網を走り、世界のどこにあるかわからないDropboxのサーバーに至り、そこから同期している私のモバイルノートやスマホ、タブレットなどに分身して降り注いできたのですから。

 そう。いまの時代、デジタルの資産をしっかり管理しようと思ったら、自部屋たるオフラインの枠内だけでなく、外の世界であるオンラインにも気を配らなければならないのです。家族に見られたくない恥ずかしいデータならなおさら。そういうデータは一切外に出さないに越したことはないですが、スマホならiCloudやGoogleアカウントに自動バックアップされますし、パソコンでも細かな設定はクラウド上に二重化されるのが普通です。切り離すのはなかなか難しい。

 なので、オンラインでもオフラインと同じ恥対策を徹底させたいところですが、一筋縄ではいかないのもまた現実です。オンラインサービスの利用規約は、同カテゴリーであっても運営会社のスタンスによってバラバラ。しかも、サービスごとに対策を立てようにも、相続の有無などの死後の取り扱いが明文化されていない場合も少なくありません。オフラインほどに徹底した壁はおそらく作れないでしょう

 しかし、これからの規約のトレンドはある程度予測できます。大まかな方向性を掴んでおけば、完璧ではないなりに堅い策が打てるのではないでしょうか。

現実的な問題としてセルフ化の流れは不可避か

 オンラインサービス、とくにクラウド系サービスの死後対応は今後どうなるのか。

今週のポイント

死後対応系の利用規約

ユーザーの死後について利用規約に書かれていないオンラインサービスはまだまだ多いが、具体的に書かれているものもある。多くは素っ気ないものだが、それが正解かもしれない。

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