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アスキースマホ総研・白書第7回

中国は当たり前。フランス、アフリカ、モロッコも大活躍

日本のメディアには絶対に載らないIFA 2016に出展した異国メーカーたち

2016年09月28日 20時00分更新

文● アスキースマホ総研、山根康宏

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 モバイル業界のさまざまな発表会やイベントを取材し、四六時中スマホのことを研究し続けるチームがアスキーにいた! そう、彼らの名前は「アスキースマホ総研」。

 今回は、2016年9月にドイツ・ベルリンで行われた「IFA 2016」で発表された内容のうち、「日本のメディアでは取り上げない」世界のスマホメーカーをご紹介。フランス、アフリカ、そしてモロッコのメーカーを君は知っているか?

 IFA 2016はソニーやZTEなど大手メーカーが新製品の発表会を大々的に開催するだけではなく、アルカテルブースにも新製品が展示されているなど、年末商戦向けの新モデルが多数出展されていた。ここ数年勢いをつけてきた中国系メーカーのスマートフォンも多く、ODMメーカーも含めるとその数は数十社を超える。

 いまや世界のスマートフォンシェアトップ10位の半数が中国メーカーと言う時代になっている。だが、中国以外にもスマートフォンメーカーは増えており、ヨーロッパの振興系メーカーなどもIFAには出展していた。今回はそんな「IFA 2016で見かけた知られざる世界のスマホ」を紹介しよう。

フランスではサムスンに次いで2位の「Wiko」はアジアの次に日本を目指す!?

 フランスのWikoはすでにヨーロッパ各国でスマートフォンを展開している「準・大手」とも言えるメーカーだ。製品の価格は100ユーロ(約1万2000円)以下のエントリーモデルから、上位モデルでも300ユーロ(約3万6000円)台程度。誰でも手が届く手ごろな価格と、フランスらしい色使いのカラフルな製品で急激に人気を伸ばしている。

 フランスでのマーケットシェアはサムスンに次いで2位というデータもあり、とくに若い世代に人気があるとのこと。最近では東南アジアにも積極的に進出している。Wikoは元々OEM/ODMメーカーに端末製造を依頼していたが、その会社がWikoを買収し、いまはアルカテルのように「フランスブランド」として製品を展開している。

フランス発のスマートフォンブランド「Wiko」

 IFA 2016では2つの新製品を発表した。プレミアムモデルの「U Feel Prime」は、CPUはSnapdragon 430(オクタコア、1.4GHz)とエントリーレベルだが、メモリーは4GBで、快適な操作を目指した製品。

 ディスプレーは5型フルHD解像度(1080×1920ドット)。バッテリーも3000mAhと、このクラスとしては大きめだ。カメラは背面1300万、正面800万画素で、セルフィーにも強い。年内発売予定だが、価格は未定とのこと。

メモリー4GBを搭載する「U Feel Prime」

 手帳型のオプションケースも用意され、閉じると窓から時間や日付、通知などを見ることができる。本体はメタリックな仕上げで、背面側は金属素材を採用。ブラック、ゴールド、シルバーの3色展開はWikoの他のカジュアルなデザインの製品より高級感があり、プレミアムクラスの製品として展開される予定だ。

 しかし、チップセットのスペックからわかるように、ハイエンドモデルではなく価格は200ユーロ前後となるだろう。同スペックの他社の製品と比べても質感は高く、日本でもSIMフリー機として十分通用するレベルの製品だ。

フリップカバーは横長の窓が開いており、通知などを表示できる背面はプレミアムな質感。安物感はまったくない

 もうひとつの新機種は5.5型HD解像度(720×1280ドット)ディスプレー搭載の「U Feel Fab」。チップセットは型番非公開でクアッドコアの1.3GHz(MT6735との情報もあり)。メモリーは2GB、ストレージ16GBのミドルレンジ。カメラは背面が1300万画素、正面は500万画素だが正面側にもLEDフラッシュを搭載している。バッテリーは4000mAh。11月に発売予定で、価格は179.99ユーロ(約2万1000円)。

5.5型のU Feel Fab

 ちなみにWikoの端末はファブレットクラス(5.5型以上)には「Fab」の名前を付けているようだ。このU Feel Fabは背面のデザインをツートンカラーに仕上げており、上下のアンテナ部分の別パーツの色を変えている。イエローとグレイ、ブラックとグレイ、ライトグレイとシルバーの3モデルが発売予定で、別途ピンク版も投入される予定とのこと。

 大画面モデルはどうしても背面側のデザインがのっぺりとしてしまい、メーカーロゴくらいしかデザイン上のアクセントを入れにくいものだが、アンテナ部分のパーツの色を変えるというあたりは、いかにもWiko、と思わせる色使いだ。

背面はアンテナ部分の色を変えてツートン仕上げにしている

 Wikoの製品はこのように、ちょっとしたデザインの変更で、他メーカーとの差別化に成功しているのだ。たとえば、エントリーモデルの「Sunny」はカラフルな背面カバーとするだけではなく、カメラとフラッシュの位置を左右からずらして配置している。

 また、「Freddy」に用意されている手帳型カバーの窓の形は正方形を積み上げたような形状になっている。もちろん閉じたときに表示される内容も立体感のあるキューブ形状だ。そしてカバーの右下にはさりげなく「W」のロゴも入っている。価格が安いだけではなく、このような遊び心を持った製品に仕上げることで、着々と各国で販売数を伸ばしているのである。

Sunnyの背面。カバーの色もやや派手であり、カメラ周りのデザインも独特だFeddyの手帳カバーは使うことが楽しくなりそう。なおこの色はWikoのコーポレートカラーでもある

 WikoはIFA 2016に合わせてウェアラブルデバイス「WiMATE」も発表した。0.73型ディスプレーのアクティビティートラッカーで、AndroidとiOSデバイスに対応する。心拍計も内蔵しており、スマートフォン側のアプリでデータの記録と管理ができるなど、一般的な活動量計と同等の性能を持っている。なお、IP67の防水防じん仕様だ。

 カラーバリエーションは4色だが、黒と白以外の2色は中間色を取り入れた緑と紫。手で持ち運ぶスマートフォンとは違い、「洋服の袖口からちらりと見える製品だけに、目立たないながらも存在感のある色に仕上げた」(ブース説明員)とのこと。発売は10月の予定で、価格は99.99ユーロ(約1万2000円)。

独特の色合いが美しいWiMATE
タッチパネルになっており時計や活動量、心拍数などを表示できる

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