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業界人の《ことば》から第316回

レンズ交換式カメラで世界シェアトップのキヤノンが次に投入する「EOS R」

2018年10月23日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「これから先の30年、さらにその先を見据えたときに、イメージングシステムは、さらなる柔軟性と発展性が必要である。より高いレベルの映像表現の世界へと招待するという思いで、新たなイメージングシステムを開発した」(キヤノンの真栄田雅也代表取締役社長兼COO)

EOSシリーズの累計生産台数は9000万台

EOS R

 キヤノンは、35mmフルサイズCMOSセンサー搭載の「EOS R」を、2018年10月下旬から発売する。

 EOS Rの新製品発表会で、キヤノンの真栄田雅也代表取締役社長兼COOは「新たなスタートを切る記念すべき発表会」と位置づけ、「これから先の30年、さらにその先を見据えたときに、イメージングシステムにはさらなる柔軟性と発展性が必要になる。これまでのEOSとEFレンズで積み上げてきた伝統と技術を継承しながら、新たな可能性を追求し、より高いレベルの映像表現の世界へと招待する。このような思いで新たなイメージングシステムを開発した」とする。

 EOS Rは、キヤノンが、フルサイズミラーレスカメラという新たな領域に踏み込んだ重要な意味を持った製品だ。

 キヤノンは、1936年に国産初の高級35mmカメラとなるハンザキヤノンを開発し、カメラの歴史をスタート。真栄田社長は「80年以上の歴史のなかで技術革新を続け、写真、映像文化の発展に貢献してきた。こうした長年の歴史のなかでも特筆すべきは、1987年に誕生したEOSシステム。54mmの大口径、完全電子マウント、レンズ内モーター駆動を備えたカメラシステムは、当時の常識とカメラ技術の水準では考えられないほど革新的であり、合理的なものであった」と語る。

 また、「EOSシステムは、快速、快適、高画質という開発コンセプトのもとに改良を加え、時代の要望に応えながら撮影領域の拡大を目指した。レンズ、センサー、映像エンジンの三位一体の技術を持ち、これらのすべてを自社で開発、生産し、最適な設計ができることが最大の強みである。設計技術と優れた生産技術が必要であり、最新鋭の自動化技術と、人にしかできない技術を組み合わせて生産し、レンズ生産の匠の技術も受け継がれている。設計技術と生産技術の両輪で、精度と信頼性が成り立っており、それが強みである。だからこそ、30年以上に渡りプロフォトグラファーからカメラ初心者までの幅広い顧客に支持されてきた」と真栄田社長は胸を張る。

 2017年9月には、EOSシリーズの累計生産台数は9000万台に達し、EFレンズは1億3000万本を達成した。2003年から15年連続で、レンズ交換式デジタルカメラでの世界シェアナンバーワンを継続しているという実績を持つ。

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