DDR4メモリーの
OC耐性をチェックしてみた
DDR4メモリーは、週末特価で下がることもあるが、相変わらず高騰状態になっている。とくにDDR4-2666以上のオーバークロックメモリーは、手が出しづらい価格帯に。
そんな状況でも、最新CPUがサポートするメモリークロックは問答無用でアップしており、AMD Ryzen G、Ryzen 2000シリーズでは、DDR4-2933動作が正式にサポートされている。
メモリーの高クロック、低レイテンシの安定動作を目指すなら、コストをかけても、G.Skill製などのOCメモリーが安心、確実だが、一か八かDDR4-2666の製品をオーバークロックするのも、ひとつの手としてある。
8GB×2や16GB×2を
軽くテストしてみた
オーバークロック動作を試したのは、2666HzネイティブサポートのDRAMを採用するARK「ARD4-U16G48SB-26V-D」(8GB×2枚セット)と、DDR4-2666 16GB×2枚セットとしては最安価格で並ぶことも多いUMAX「DCDDR4-2666-16GB HS」(16GB×2枚セット)だ。
ちなみに、要注目なのは先月末から発売開始されたSamsung製2666MHzネイティブDRAM採用の純正DDR4メモリーに、パソコンショップ アークが独自に保証を付けたARK「ARD4-U16G48SB-26V-D」だ。
DDR4 OCメモリーの主要クロックを狙ってテスト
オーバークロック耐性チェックの動作クロックとCASレイテンシーは、数多くの製品が販売されているDDR4-3200 CL16-18-18 1.35Vを基準に、ストレステストの「IntelBurnTest v2.54」と「Memtest86」を実行している。また、ストレステストは、Intel Z370とAMD X370環境で行なっている。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i7-8700K」 (6コア/12スレッド、定格3.7GHz、最大4.7GHz、TDP95W) AMD「Ryzen 7 1700」 (8コア/16スレッド、定格3GHz、最大3.7GHz、TDP 65W) |
マザーボード | ASUS「ROG STRIX Z370-G GAMING」(Intel Z370、Micro ATX) ASUS「ROG CROSSHAIR VI EXTREME」(AMD X370、ATX) |
メモリー | ARK「ARD4-U16G48SB-26V-D Samsung Edition」(DDR4-2666 8GB×2) UMAX「DCDDR4-2666-16GB HS」(DDR4-2666 16GB×2) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition(GDDR5X 11GB) |
SSD | Kingston「SSDNow KC400 256GB」(2.5インチ、SATA3) |
電源ユニット | Seasonic「SSR-750TD」(750W、80PLUS Titanium) |
OS | Windows 10 PRO(64ビット) |
それぞれ限界までクロックやCASレイテンシーを詰めたわけではないが、Samsung純正モジュールの「ARD4-U16G48SB-26V-D」は、サクッとDDR4-3333 CL16-18-18-18 1T 1.35Vを、インテル、AMD両環境でパスしている。
CASレイテンシーを緩めたり、電圧をさらに盛れば結構伸びそうな感じだった。16GB×2枚セットの「ARD4-U32G48SB-26V-D」も狙い目だろう。
続いて、16GBのUMAX「DCDDR4-2666-16GB HS」だが、電圧1.35VではDDR4-3200 CL16-18-18-18 1Tが限界だった。ただ、今回使用したSocket AM4のX370採用マザーボードで問題なくOC動作できていた。DDR4-2933サポートのRyzen 2000シリーズとの組み合わせも大丈夫だろう。
DDR4-3200に対応した8GB×2枚セットのOCメモリーは、2万5000円前後で購入できる。今回試したDDR4-2666 8GB×2枚の「ARD4-U16G48SB-26V-D」との価格差は5000円程度になっている。OCは自己責任で、必ずしも3200MHzで安定動作するとは限らないが、駄目元でOCの工程を楽しむのもありだ。
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