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“おおよそ”がわかるのがポイント:

デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた

2018年01月01日 12時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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まずはスマホと連携しよう

 なにしろスマートウォッチですから、スマートフォンとの連携が肝心。iOS、AndroidのスマートフォンとはBluetoothで接続し、公式アプリ「Skagen Connected」で連携して、本体右側の3つのボタンで操作します。

 初めて使用する際は、まず「Skagen Connected」を起動してアカウントを登録します。続いて、真ん中のボタンを長押ししてペアリングすると、スマホとの連携機能が使えるようになります。あまりスマホの操作に慣れていない人は「スマホとの連携がむずかしいのでは?」と思うかもしれませんが、画面に出てくる指示通りに操作するだけです。

アプリではまずアカウント登録が必要。Facebook、Googleアカウントなどが利用可能です

デバイスを検出したらタップしてペアリング

ペアリング完了。ファームウェアのアップデートもそのまま可能です

時計の時刻合わせは携帯電話の時刻と合致します

通知してくれるのはバイブと“針”なのが便利

 Signatur Connectedは具体的に何ができるのか。メインは通知機能です。スマホにやってきた電話やメール、LINE、SNSの通知を、時計の針の回転やバイブレーションで知らせてくれます。「連絡先」なら6人、アプリなら6つまで登録できます。

 通知が来ると、本体が震えるのみならず、アナログの長針と短信が文字盤のバーインデックス(時刻部分)を指し示します。たとえば、「12」に設定した連絡先からメールが届いたときには長針と短針が12時の位置を指し、そしてすぐに元の時刻の位置に戻ります。

 一例として、ASCII編集部から電話がきたら、長針と短針が12を指し示すように設定してみました。本体がブルっと震えて、文字盤を覗いてみれば、針が12を指しているので「原稿の催促かトラブルに違いない」とわかる……じゃなくて、「ASCII編集部から電話だ」とわかるわけです。

スマホに登録している連絡先を選び、動かしたい針の位置を選択

16時20分。ASCII.jp編集部から電話が来ると……

本体の長針と短針がギュイーンと12時を指しました

 先述したように、通知するのは連絡先だけではなく、アプリも設定可能です。要するに「LINEにメッセージが来たら通知」といったことができるわけです。

アプリの通知も可能です。ただ「誰から来たか」の細かい設定などはできず、アプリの通知をとにかくすべて教えてくれる仕様

 「それだけしかわからないの? メッセージの件名とか読めないじゃん」と感じたかもしれません。でも、スマートウォッチで着信を確認するときを想像してみてください。人はスマートウォッチを見ているとき、スマホを見ていません。

 「何をアタリマエのことを……」と思うでしょうが、逆に言うとスマホを見られない状況でも、スマートウォッチを身に着けていれば、通知自体に気づけるのです。

 さらに、会議中だったり、車の運転中だったり、さすがにスマホの画面を見続けられないときがある。でも、着信があったかは知りたい。スマートウォッチなら、必要最小限の情報を教えてくれます。重要な人からだとわかれば、一旦その場を離れてスマホを手に取ればよいし、そうでないなら「まあ、後でいいや」となる。

 いちいち詳細に連絡先やメールの件名などを見せずとも、この表示で十分というわけです。通知が来たとして、どの連絡先か、何のアプリかが“おおよそ”がわかる。スマホが見られないときに「スマホを見るべきか、そうでないか」がわかる。通知に気がつかないで放置することもなく、さりげなく確認できる。まさしくスマートではありませんか。

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