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“おおよそ”がわかるのがポイント:

デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた

2018年01月01日 12時00分更新

文● モーダル小嶋/ASCII

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目立ちすぎない外見に、まず惹かれた

 スカーゲンの「Signatur Connected Leather Hybrid Smartwatch SKT1114」(以下、Signatur Connected)を買いました。「ハイブリッドスマートウォッチ」、いわゆるアナログ針をそなえたスマートウォッチです。本記事は、この“ハイブリッド”がなかなかよろしくってよ、という話です。

 スカーゲンは、デンマーク生まれのライフスタイルブランド。スタイリッシュな北欧デザインが人気です。中でも腕時計が人気ですが、カバンやジュエリーなども手がけています。

 ちなみにブランド名は、同国の最北にある都市から名付けられたそうな。19世紀頃、彼の地の美しさに魅せられた若い芸術家たちが移住して「スケーエン派」と呼ばれたことは、絵画に詳しい人ならご存知かもしれませんね。

 2016年の秋からスカーゲンはハイブリッドスマートウォッチを展開しており、Signatur Connectedは、2017年夏発売のメンズ向け新モデル。ブランドを代表するアナログ式の腕時計「Signatur」のデザインを踏襲しています。直販価格は2万9160円。

 何よりもまず、同ブランドらしいシンプルな外見に惹かれました。スマートウォッチにあまり興味がなかった自分も、「こんなに普通の腕時計らしい外見なら、普段使いも余裕だな」と率直に思ったのです。というわけで、外見の話から始めましょう。

箱に書かれているアイコンで「こんなことができるのよ」と伝えています

箱を開けると入っているのは本体と説明書が2つ。シンプル

 購入したのはグリーンベルトモデル。黒や茶色のベルトの時計をすでに持っていたことや、仕事柄あまりスーツにあわせる機会がないことなどから、カジュアルに使えそうな色を選択。グレーの文字盤にサブアイ(インダイヤル)のオレンジがアクセントになっている、スポーティーな色使いが気に入っています(いかにも北欧デザインっぽくないですか? そうでもないかな)。

文字盤はグレー、針は白。サブアイの針がオレンジなのが映えますよね

ベルトを入れて48g。着けていても気にならない重さ

 Signatur Connectedには銀色のステンレススチールベルトのモデルや、レザーベルト(黒も茶もあります)のモデルもあるので、ビジネスでも使いたい人はそちらを選んでもよいでしょう。

 スマートウォッチを「ビジネスでもカジュアルでも使いたい」という人もいますけれど、中にはビジネスではすこしきびしいのではないかな、と感じる外見のものもあります。その点でいうと、Signatur Connectedは文字盤が比較的シンプルですし、パッと見ではスマートウォッチとなかなかわからないはず。目立ちすぎないのが長所です。

ピンクゴールドに白の文字盤、シルバーに黒の文字盤のモデルもあります。カジュアルすぎるのはちょっと、と思うならこちらを選ぶとよいかも

 スーツスタイルに合わせる場合、注意したいのは厚さです。Signatur Connectedは、12.5mm。フェイス幅が40mmと小さくはないので、極端に分厚いという印象はありません。とはいえ、普通の腕時計よりもやや厚めですから、袖口への収まりを考えておきたいところ。店頭で試しに腕に巻いてみるのもいいかもしれません。

とても分厚いというわけではありませんが(12.5mm)、普通の時計と比べれば厚めの部類でしょうか

なお、ベルトはレバーを動かすだけで外せるクイックリリース式を採用。交換用ベルトを購入して気分で付けかけるのもよいでしょう

実は、スマートウォッチは不要だと思っていました

 外見を紹介したら、次は肝心の機能の話……その前に、告白しておきましょう。実のところ、筆者はスマートウォッチを「自分の生活には、そんなに必要ない」と考えていたのです。なぜかといえば、仕事柄、パソコンとスマホの画面はしょっちゅう見ている。通知を見逃すことがあまりないのです。

 スマートウォッチをスマホと連携させたところで、いちいち小さい画面で通知やメールなどを確認する機会は少ないと思っていました。そんな暇があったらスマホで操作するよ、という考えです。

 バッテリーが持たないことも不安材料でした。腕時計を毎日充電しないといけないのは面倒ですし、専用の充電ケーブルを持ち歩くのも手間です。腕時計ならバッテリーが長持ちしてほしい。毎日充電しないと翌日にはバッテリー切れというのはきびしい。

 ところが、Signatur Connectedを実際に使ってみると、筆者がスマートウォッチに抱いていた不安が解消されていることに気づきました。ディスプレー付きのスマートウォッチと比べるとどのように違うのか、目玉機能を挙げながら解説していきましょう。キーワードは「おおよそ」です。

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