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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第168回

Galaxy S7 edge、HTC 10、Xperia X、夏の3強スマホのスタミナ勝負の結果は

2016年08月29日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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 各キャリアの夏モデルからドコモ「Galaxy S7 edge」、au「HTC 10 HTV32」、ソフトバンク「Xperia X Performance」を取り上げているが、最後にスタミナチェックを行なう。最新機種だけに良い勝負を続けてきたが、バッテリーの持ちではあの機種が強かった!

Galaxy S7 edge

HTC 10

Xperia X Performance

各機種1勝ずつ、スタミナ勝負が決め手に

 3キャリアから夏モデルの最強スマホ3機種を比較しているが、初回のスペックと料金ではGalaxy S7 edgeが常に2位につけリード、続くスピードチェックでは文字入力をはじめリードするシーンが多かったXperia X Performance、前回のカメラチェックでは暗所撮影を中心にHTC 10の勝ちと見て、各機種1勝ずつという展開。

 3機種とも良い戦いをしており、圧勝劇はなし。このスタミナチェックはどうだろうか。まずは3機種のスペックのおさらいから。

  ドコモ
「Galaxy S7 edge
SC-02H」
au
「HTC 10 HTV32」
au
「Xperia X
Performance」
メーカー サムスン電子 HTC ソニーモバイル
本体サイズ 約73×151×7.7mm 約72×146×9.2mm 約71×144×8.6mm
重量 約158g 約161g 約165g
画面サイズ 5.5型 5.2型 5型
画面解像度 2560×1440ドット 2560×1440ドット 1920×1080ドット
OS Android 6.0.1 Android 6.0.1 Android 6.0.1
CPU クアッドコア
2.2GHz+1.6GHz
クアッドコア
2.2GHz+1.6GHz
クアッドコア
2.2GHz+1.6GHz
ROM/RAM 32GB/4GB 32GB/4GB 32GB/3GB
メモリーカード microSDXC(200GB) microSDXC(200GB) microSDXC(200GB)
下り最大通信速度 375Mbps 370Mbps 262.5Mbps
国内4G対応周波数 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(19)、1.5GHz(21)、700MHz(28) 2GHz(1)、1.7GHz(3)、800MHz(18/19/26)、WiMAX 2+(41) 2GHz(1)、1.7GHz(3)、900MHz(8)、AXGP(41)
キャリアアグリゲーション
VoLTE
連続通話時間 1260分(LTE) 1590分(LTE) 1380分(LTE)
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 1220万画素 1200万画素 2300万画素
インカメラ 500万画素 500万画素 1320万画素
防水/防塵 IPX5/IPX8/
IP6X
×/
IP5X
IPX5/IPX8/
IP6X
ワンセグ連続視聴 9時間50分 × 8時間18分
フルセグ連続視聴 6時間50分 × 7時間6分
FeliCa ×
赤外線通信 × × ×
NFC
Bluetooth 4.2 4.2 4.2
MHL(HDMI) × ×
Miracast
SIM形状 nanoSIM nanoSIM nanoSIM
バッテリー容量 3600mAh 3000mAh 2570mAh
Qi × ×
生体認証 指紋 指紋 指紋
カラバリ Black Onyx、White Pearl、Pink Gold カメリアレッド、カーボングレイ、トパーズゴールド ライムゴールド、ホワイト、グラファイトブラック、ローズゴールド

 バッテリー容量を見れば、大きいのはGalaxy S7 edge(3600mAh)>HTC 10(3000mAh)>Xperia X Performance(2570mAh)の順だが、画面サイズの大きさも同じ順。最近の5型以上のスマホでは3000mAhクラスのバッテリーが当たり前のなか、Xperia X Performanceが2570mAhとやや小さ目なのが気になる。ただ最近のXperiaシリーズはスタミナに自信ありのようだ。

 またGalaxy S7 edgeは大容量で有利かと思いきや、5.5型有機ELで画面解像度も高いだけに消費電力が心配になる。もっとも過去のGalaxyシリーズは好成績だった。HTC 10も余計な機能が削られているのは有利かも……などと想像するが実際はどうだろうか。

YouTube2時間再生テスト
Galaxy S7 edgeが残量76%でリード

 まずはYouTubeを2時間表示し続ける。音量、画面の明るさは中くらいに設定し、Wi-Fiに接続、GPSを有効にする。あとは初期設定のまま。バッテリー消費の経過はアプリの「Battery Mix」に記録した。

  Galaxy S7 edge HTC 10 Xperia X Performance
2時間視聴後の
バッテリー残量
76% 73% 68%

 Galaxy S7 edgeがまずはリード。バッテリー残量76%だ。同じ自動設定でもGalaxyは3機種のなかで画面がやたら明るく、またWi-Fiの接続も少し不安定だったのだが、スタミナ面での不安は無さそうだ。もっとも前サイクルでスタミナ重視のSIMフリースマホを比較したときには、残量77~88%と今回の3機種を上回っているので、Galaxyは画面が大きいわりにスタミナは普通と言ったところではないだろうか。

 2位にはHTC 10。残量73%だ。ただし画面がずいぶん暗い。実際のテストを見ていた筆者としては数字の差以上にGalaxyが有利という印象だ。3位に残量68%のXperia X Performance。やはりバッテリー容量の差なのか、70%を切るとちょっとスタミナ面では気になる。HTC 10ほどではないが画面も暗め。ただ5型スマホで、しかもバッテリー容量も小さいことを考えればむしろ健闘しているとも言える。

カメラ+電子コミック+マップでも
Galaxy S7 edgeがまたも勝つ

 続いて複数の機能を使い、バッテリーの消費経過を見ていく。まずカメラで静止画を50枚撮影し、そのまま10分の動画も撮る。さらにKindleをインストールし、電子コミックを1冊読み終え、さらにマップを起動しナビを使いながら30分間外出する。引き続き「Battery Mix」で電池消費の経過をチェック、通信についてはKindleまではWi-Fiに接続し、マップでは4G(LTE)を用いる。

  Galaxy S7 edge HTC 10 Xperia X Performance
カメラ撮影後 96% 93% 93%
電子書籍1冊 91% 87% 88%
マップGPS30分 85% 80% 79%

 これもまたGalaxy S7 edgeの勝ち。終始リードし続けバッテリー残量は最終的に85%だ。ただし他の2機種も同様なのだが、テスト終了直後はかなり発熱しており、本体を手で持つと「痛い」と感じるほど熱い。

 HTC 10はカメラのテスト時点から他の2機種より温かく、これが気になったものの大崩れはせず。結果的にこのテストも2位。Xperia X PerformanceはHTC 10とわずか1%差。80%を切っており、数字だけを見るとちょっと印象は悪いのだが、前述のとおりバッテリー容量が小さいことを考えると健闘している。

 終わってみればGalaxy S7 edgeが、バッテリー容量どおりにスタミナに強いという印象。HTC 10は標準的か、やや良いくらい。Xperia X Performanceはバッテリー容量の小ささを前提にすれば、十分な成績と言える。

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