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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第165回

Galaxy S7 edge、HTC 10、Xperia X Performance、夏の3強スマホを比較!

2016年08月01日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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最安はauのHTC 10でトータル19万円以上
2年で20万円を超えはもはや当たり前?

 それでは3機種の料金比較。各社のオンラインストアの価格を参考にし、2年間利用した場合のトータルコストを計算した。適用する料金プランは、一人で契約する場合を想定し、そのなかで主流の安いプラン。2年契約とする。すべて税込だが、各項目で税を加算しているので、実際の料金とはわずかに異なる場合がある。

  ドコモ
「Galaxy S7 edge
SC-02H」
au
「HTC 10 HTV32」
au
「Xperia X
Performance」
新規契約
(実質/一括)
7万5168円/
9万3960円
3万7800円/
7万8840円
4万2720円/
9万3120円
機種変更
(実質/一括)
7万5168円/
9万3960円
3万7800円/
7万8840円
4万2720円/
9万3120円
MNP
(一括/実質)
3万1104円/
9万3960円
3万7800円/
7万8840円
1万6080円/
9万3120円
基本使用料 カケホーダイ スーパーカケホ スマホ放題ライト
2916円 1836円 1836円
通話料 (音声定額) (音声定額) (音声定額)
Web接続 spモード LTE NET S!ベーシックパック
324円 324円 324円
パケット定額 データSパック(2GB) データ定額3(3GB) データ定額標準(5GB)
3780円 4536円 5400円
その他     App Pass
400円
2年間トータルコスト 19万9584円
(MNP)
19万8504円 20万7120円
(MNP)

 さすがにキャリアのスマホはそれなりの価格・料金になってしまう。その中ではauのHTC 10が2年トータル19万8504円と安くなっている。なお、auには月1GBの「データ定額1」もあるが、毎月割が適用されないため、今回は毎月割が適用される(月1710円の割引)、「データ定額3」のほうがお得と判断した。またHTC 10の場合、新規/機種変/MNPどの契約でも端末価格は同じだが、端末価格は他の2機種に比べると、1万5000円ほど安価だ。

 続くGalaxy S7 edgeはトータル19万9584円とHTC 10とほぼ同じに見えるが、MNP時に端末代の実質価格が3万円台に下がるのが利いた形。新規/機種変では4万円以上アップする。こちらはカケ・ホーダイで常に通話定額。カケ・ホーダイライトでは(1回5分まで通話無料)、データSパックとの組み合わせが不可能なので、その選択となった。

 トータル20万円を超えたのはソフトバンクのXperia X Performance。端末価格は抑えめで、とくにMNP時は1万6080円と他の2機種よりも安い。とはいえソフトバンクの公式オンラインショップではデータ定額5とAppPassへの加入が月月割適用の条件。そのため基本プランはauと同じだが、トータルコストは上がってしまった。

意外と違うデザインとボタン配置
スロットや充電端子にも注目

 3機種を並べてみると、数字で感じた印象ほどには3機種に違いはないように思う。画面サイズもGalaxy S7 edgeが5.5型で一番大きく、Xperia X Performanceが5型と小さいわけだが、見ている感じでは差があるようには思えない。

左から5.5型のGalaxy S7 edge、5.2型のHTC 10、5型のXperia X Performance

 Galaxy S7 edgeのデザインでは当然左右の側面、曲面部分に目がいく。ただ従来のスマホと同じ使い方をするのであればこの時点では曲面に特段のメリットを感じない。

 むしろ背面の光沢と透明感あるデザインが独特。その背面には非接触充電(Qi)のアイコンもある。またホームボタンの左右にタッチキーがあり、右側面に電源ボタン、左側面に音量ボタンがある。上部はSIMカードスロットのみ。下部にイヤホン端子、microUSB端子が用意されている。

透明感がある背面。前面はハード式のホームボタンに、左右にタッチ式のキーがあるGalaxyシリーズ伝統の配置

音量ボタンは左側。USB端子は今回はまだmicroUSBだ

 HTC 10もホームボタンの左右にタッチキー。右側面に電源ボタン、音量ボタン、SIMカードスロット。左側面にmicroSDカードスロット。上部にイヤホン端子。下部に充電端子がある。この端子は前述どおりType-Cなので、上下どちらでも挿せる。従来型のmicroUSBのケーブルは使えないので注意が必要だ。

金属素材を採用した背面。タッチ式のホームボタンは指紋センサー搭載

右側面にボタン類は集まっている。下部にはUSB Type-C端子が

 Xperia X Performanceはホームボタンがディスプレーに表示されるタイプ。下部にmicroUSB端子。右側面に電源ボタン、音量ボタン、カメラボタンが集中。左側面にはスロットが1つあり、これがSIMとSDカードスロットを兼ねる。上部にはイヤホン端子、背面はヘアライン加工が施されたデザインだ。

メインのキーはディスプレー表示型。電源ボタンはタッチ式の指紋センサーを内蔵、カメラボタンもあるなど、このあたりはXperia Z5を受け継いでいる

nanoSIMとmicroSDのスロットは一体型

 なお3機種とも卓上ホルダー用の充電端子は無く、ストラップホールも無し。背面カバーは外すことができない。


Galaxy S7 edgeがまず1勝
安心できる最強クラスのスペック

 初回の勝利機種はGalaxy S7 edgeとしたい。スペックでリードしただけでなく、MNP時とはいえほぼ1位と変わらない20万円切り。キャリアのスマホなのでどうしても高価ではあるが、これだけのスペックなら納得できそうだ。

 HTC 10は国内向け機能への非対応が気になる。必要とする人もそうでない人もいるだろうが、auはGalaxyもXperiaも販売しているので、あえてHTC 10を選びたくなるような魅力があるのか、次回以降もしっかりと見ていきたい。

 Xperia X Performanceはトータルコストで敗れたものの、実際はほとんど差が無い。実物の比較ではあまり本体のサイズ差は感じないが、片手操作で手に持ったときには違うかも? スペック的には当然3機種では一番小さいので、次回以降微妙な差がテストに影響するとおもしろい。

 スペックが高いだけに次回以降のテストにも期待値は高いのだが、果たしてどうなるだろうか、お楽しみに。


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