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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第162回

ZenFone/Priori/Moto X、SIMフリーのバッテリー大きめスマホの速度を比較!

2016年06月27日 12時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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メール500通スクロールテスト
3機種とも滑らかだが……

 続いてメールのスクロールテスト。Gmailを500通受信しておき、これを片手操作でスクロール。500通目に達する時間を競う。これも各機種3回、ストップウォッチで計測した。Googleアカウントは3機種とも同じものを使用している。

(最高値) ZenFone Max Priori 3S LTE Moto X Play
最速タイム 5秒25 5秒70 3秒85
平均タイム 10秒96 6秒25 4秒02

 これまたMoto X Playが勝利。省略表示をしつつもそれを感じさせない滑らかなスクロールが◎。特段カクカクとしたり、止まったりすることもない。Priori 3S LTEも同様にストレス無しのスクロールだ。

 ZenFone Maxも同様に滑らかなスクロールで、最速タイムは2位につけたが、平均タイムが伸び悩み。どうも持ち方によって省略表示がうまくなされない。スクロール自体はストレスはないのだが……やや本体の大きさの影響が出ている印象。もっともメールを500通も一気にさかのぼるような操作はあまりしないのと、少しメールを探す程度の操作であれば気にするほどではなかった。

文字入力勝負もMoto X Play
サイズ的に3機種とも片手操作は苦手……

 最後に文字入力テスト。Gmailの新規作成画面でいつもの下記の文章を入力する。これも各機種3回、片手操作のフリック入力で行い、文字入力は予測変換を使わず、通常変換のみ。なおZenFone MaxはATOKのフラワー入力をフリック+ケータイ入力に変更している。

●文字入力の文
「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 こちらもストップウォッチを使った計測で結果は以下のとおり。

(最高値) ZenFone Max Priori 3S LTE Moto X Play
入力プログラム ATOK for ASUS Ver.1.0.1 Google日本語入力 2.17 Google日本語入力 2.17
最速タイム 1分25秒42 57秒26 54秒47
平均タイム 1分34秒18 1分5秒20 1分2秒04

 最速タイムで1分を切ったのがMoto X PlayとPriori 3S LTE。ただしこの2機種でも50秒台。ZenFone Maxに至っては1分を切るのも難しい。さらに3機種とも平均タイムで1分以上と大きめのサイズの影響は明らか。

ZenFone Max

Priori 3S LTE

Moto X Play

 個別に見ていくと、まず1位のMoto X Playは誤入力は少なく、タッチ操作自体は快適。しかし本体幅が広いので片手操作では持ち方が不安定になり、遠いボタンの入力が落としそうで怖い。慣れの問題もあるとはいえ、これ以上タイムを縮めるのは難しそうだ。

 Priori 3S LTEはキーサイズがいまひとつに感じたが、その割に誤入力は少なく、スピードは上がらないものの確実に押して入力できる印象。本体サイズも3機種では一番無理が無く、遠いボタンも比較的押しやすく苦にならない。慣れ次第でタイムの短縮は可能と感じた。

 ZenFone Maxは本体幅があるだけでなく、厚みと200gを超える重量をかなり感じる。持ち方も工夫が必要と言える。とはいえタブレットのような感覚ではなく、片手操作は「ゆっくり」使うのであれば十分可能。しかしタイムを縮めるとなると難しい印象。ボタンが遠く、急ぐとフリック入力の押し間違いも起きがちだった。ゆっくり確実に押していくのが結果的に良さそうだ。


スピードチェックは
スペックも価格も高いMoto X Playが強い

 今回は文句なしにMoto X Playのリード。本体価格もスペックも高いのだから当然と言えそうだが、全部のテストで終始リードし圧勝と言える。片手操作が苦手という面はあるもののそれは3機種とも同じ。スピード重視でスタミナも、という人には3機種中では本機が一番オススメだ。

 意外と健闘している印象なのがPriori 3S LTE。5型液晶を採用しているぶん、Moto X Playよりも片手操作がしやすく、慣れや設定の調整次第ではもう少し成績が良くなりそう。

 ZenFone Maxも見た目ではもっと自然に片手操作ができるかな、と思っていたが、やや苦戦。現実的に片手操作ができるギリギリというサイズではないだろうか。非力な人だと重さを感じることもあるかも。もっとも両手操作派の人はそこは気にする必要はない。

 次回はカメラテスト。今回と同じくスペックが影響するのならMoto X Playが強さを発揮しそうだが……カメラは必ずしもそうならないこともある。比較的お手頃価格のSIMフリー端末のカメラの実力が気になるところ。お楽しみに。


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