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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第4回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ストレージ/メモリー編】

2016年05月26日 10時00分更新

文● 山県

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2015年から2016年の最新ストレージ事情~SSD編(M.2)~

 新たにPCを組む際に外せないパーツとなりつつあるのが、M.2対応のSSDだ。Skylake世代のマザーボードを使う場合、多くのモデルにM.2ソケットが用意されている。

 PCI Express(3.0) x4インターフェースに対応する製品の場合、シーケンシャルリード2000MB/secオーバーというSSDも珍しくないため、PCの高速化には欠かせないパーツとなっている。Cドライブ用にM.2 SSDを選ぶというのが最近のトレンドと言えるだろう。

Skylake世代のマザーボードでは多くが搭載しているM.2ソケット。Gen3 x4動作のスロットにPCI Express(3.0) x4インターフェースに対応するM.2 SSDを搭載すれば、シーケンシャルリード2000MB/secオーバーのPCも夢ではない

 なお、M.2対応SSDを購入する際に注意したいのが、内部インターフェース。PCI Expressのほか、SATA接続のモデルも用意されており、言うまでもなく後者のモデルではSATA3.0の限界を超える速度は出ない。

 手持ちのマザーボードにあるM.2スロットの接続インターフェースは要確認が必要だが、Skylake世代のマザーであればほぼ心配はない(念のため確認しよう)。

M.2/PCI-Eカード型対応SSDの注目モデル

内部インターフェースはSATA3.0(6Gbps)だが、基板の長さが40mmと短いTranscendのM.2対応SSD「MTS400」シリーズ

PCI Express(3.0) x4インターフェースに対応するSamsungのM.2SSD「SM951」シリーズのNVMe版。シーケンシャルリード2150MB/sec、同ライト1260MB/sec(128GBモデルはシーケンシャルリード2000MB/sec、同ライト650MB/sec)という高速転送を実現する

PCI Express(3.0) x4インターフェースに対応するSamsung「SSD 950 PRO」シリーズ。コントローラーはトリプルコア仕様の「UBX」、NANDフラッシュにはメモリーを積層させたV-NANDを採用、キャッシュメモリーとして512MBを搭載している

SanDisk「X300」シリーズのM.2対応モデル「X300 SSD M.2」。インターフェースがSATA3.0(6Gbps)ながら販売価格が安い点がウリ

PCI Express 3.0 x4に対応するインテルのコンシューマー向けモデル「Intel SSD 750」シリーズ。400GBモデルで最大2200MB/sというシーケンシャルリードとインテルブランドという事で人気となった

NANDフラッシュメモリーに東芝製MLCを採用、コントローラーにPhison PS5007-E7を搭載したPCI Express(3.0) x4インターフェースの「SONIX PCIE 480GB SSD」。容量は480GBモデルで、読み込み速度は最大2600MB/s、書き込み速度は最大1300MB/sという高速転送を可能にする

2015年から2016年の最新ストレージ事情~HDD編~

 大容量のデータ用ストレージとしての需要はまだまだあるHDD。2016年の自作ニュースとして外せないのが、容量10TBを実現する大容量HDDの登場だろう。空気より軽いヘリウムガスを充填した大容量モデルでHGSTとSeagateからそれぞれ発売された。

 価格的な面を考慮すると導入するには現実的ではない。しかし、HDDを語るうえでは大きなトピックとして覚えておきたい。

 メインストレージの座をSSDに譲った今、人気の容量は昨年同様3TB~4TBに集中している。大容量データを保管するストレージとして、今後もお世話になる機会が多いHDD。2015年から2016年にかけて登場した注目のモデルをいくつか紹介しよう。

2.5/3.5インチHDDの注目モデル

Western Digital初のSSDキャッシュ内蔵HDD(SSHD)「WD Blue SSHD」シリーズ。2.5インチモデル「WD10J31X」が2015年7月にデビューしている

コスパに優れたHDDとして人気のWestern Digitalの3.5インチHDD「WD Green」シリーズが「WD Blue」シリーズに統合。回転数の表記も「IntelliPower」から「5400rpm」になった

垂直磁気記録技術により1プラッター当たり750GBとなる高い記録密度を達成。厚さは15mmとなるが、ディスク4枚を搭載することで2.5インチサイズで3TBの大容量を実現した東芝「MQ03ABB300」

ゲーミングPCやワークステーション向けとされるハイエンドHDD Western Digital「WD6001FZWX」。読み込み/書き込み間でキャッシュ割り当て量を最適化する動的キャッシュも備え、218MB/secの高速転送を実現した

24時間365日の常時稼働を見据えた最大100万時間のMTBF(平均故障間隔)を誇るNAS向けHDD「WD Red」シリーズの容量8TBモデル「WD80EFZX」。HGSTのヘリウムガス充填技術「HelioSeal」を採用したモデルだ

32GBのNANDフラッシュを搭載した容量1TBのSeagate製2.5インチSSHD「ST1000LX001」。「ノートPCやゲーム機器のパフォーマンスを大幅に向上させられる」としており、PS4の換装用ドライブとしても注目

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