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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2016 第4回

知ったかできる自作パーツ基礎知識【ストレージ/メモリー編】

2016年05月26日 10時00分更新

文● 山県

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2015年から2016年の最新メモリー事情

 Haswell-E対応チップセット「Intel X99 Express」搭載マザーボードの発売により登場したDDR4メモリー。価格の高さからハイエンドプラットフォーム向けという印象が強かったが、Skylake世代のマザーボードがサポートしたことで、メインの対応メモリーへとハードルが下がった。

 メーカー各社も主力製品をDDR4メモリーにシフトしたおかげで、ラインナップも飛躍的に増加。価格も今やDDR3と同等かそれ以下になろうかという勢いだ。

暴落ともいえる下がり方をしたDDR4メモリー。2016年4月には、16GBモジュールが驚異の税込8000円割れに突入。もはやメインメモリーの容量が32GBや64GBといったPCも珍しくない時代となりつつある

注目のDDR4メモリーをピックアップ

温度センサーを内蔵することで、上部に備えたLEDが温度に合わせて点滅するというユニークなDDR4メモリーGeIL「SUPER LUCE」シリーズ。点滅スピードは40度未満が毎分13回、40~45度が60回、45~50度が80回、50~55度が120回、55度を超えると200回

G.Skill「Ripjaws4」シリーズに属する、DDR4-2400対応のDDR4 16GBメモリーモジュールを8枚セットにした合計128GBの「F4-2400C14Q2-128GRK」

Skylakeに最適化したという初の最大4000MHz動作に対応したG.Skill製DDR4メモリー「F4-4000C19D-8GTZ」。動作電圧は1.4V、レイテンシーはCL19-21-21-41-2Nで、「XMP 2.0」をサポートする

「Vengeance LPX Series」に属するCORSAIR初のDDR4000対応モデル「CMK8GX4M2B4000C19R」。動作電圧は1.35V、レイテンシーはCL19-23-23-45で、「XMP 2.0」をサポート。レッドカラーが鮮やかなヒートスプレッダは、クーラーに干渉しにくいロープロファイルタイプ(高さ32mm)を採用する

1枚で64GBを実現したDDR4メモリーInnodisk「M4R0-CGS5UCRG」。DDR4-2666対応のRegistered ECC対応モデルでサーバー・ワークステーション向けの製品、ちなみに発売時の価格は12万9600円

ヒートスプレッダ上部にプラズマチューブを搭載。プラズマ特有の赤い稲妻のように発光するAvexir「RED TESLA」シリーズ。ASUS“R.O.G.”認証を取得したという本体デザインは、ブラックとレッドの“R.O.G.”カラーを採用する

コンシューマー向けとして世界で初めて容量16GBを実現した、I’M Intelligent MemoryのDDR3L SO-DIMMメモリーモジュール「IMM2G64D3LSOD8AG-B15E」

税込8000円割れに突入したKingston製の16GBモジュール。288ピンのデスクトップ向け、260ピンのノートPC向けどちらも安い

M.2 SSDの導入とDDR4メモリーの搭載は必須の自作PC

 言うまでもなくメインストレージのポジションは完全にSSDとなった。OSをインストールするデバイスにHDDを選択する理由は、なにか特別な事情でもない限り、ほぼあり得ないといえる。

 さらにSkylake世代のマザーボードが登場するに至り、メインのCドライブにはM.2 SSDをチョイス。そのほかストレージデバイスには価格の下がった2.5インチSSDを搭載するのが最新のトレンドと言えるだろう。もはや「HDDとはおさらば」というPCも十分構築可能だ。

 一方のメモリーは、DDR4の値下がりに尽きる。長らくメインのメモリーとして販売されてきたDDR3だが、ここにきて立場は逆転。今やメモリー市場は完全にDDR4を中心に動いている。

 最新プラットフォームには欠かせない存在のパーツとして、今後しばらくはDDR4がメインメモリーとして君臨するものと思われる。相場やメーカーの状況により激しく上下するメモリー価格だが、今後もしばらくは安値安定となりそうだ。

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