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Z170マザーの特徴をメーカー別にチェック 第2回

Thunderbolt 3やDDR3など、唯一の機能が光るGIGABYTE製Z170マザー

2015年08月25日 12時00分更新

文● 平澤 寿康 編集●北村/ASCII.jp

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ミドルレンジ向け“全部入り”Z170マザー
「GA-Z170X-UD5」

 「Z170X-UD5」は、GIGABYTEのミドルレンジ向けZ170マザーの中でも売れ筋の製品。実売価格は2万3000円前後ながら、上位製品に搭載される機能も含め、“全部入り”と言っていいほど充実した機能が特徴となっている。

「GA-Z170X-UD5」。実売価格は2万3000円前後

 ミドルレンジ向けではあるが、PCI Express Gen3 x4接続対応で最大32Gb/secと通常のM.2スロット(10Gb/sec)に比べて3倍以上速い高速M.2スロットを2スロット備え、超高速SSDを2基搭載してRAID構成での運用に対応。

通常のM.2スロットに比べて3倍以上速いM.2スロット

 また、インテルのギガビットイーサネットを2系統搭載し、標準でデュアルLAN構成となっている。加えて、「cFos Internet Accelerator Software」によりネットワーク負荷を監視し、特定のアプリケーションに対してネットワークアクセスの最適化を実現するなどによって、遅延の低減やpingの高速化を実現するという。

インテルのギガビットイーサネットを2系統搭載する

 この他、オーディオ回路をマザーボードの他の部分から切り離している部分に、イルミネーションLEDを埋め込んでいる点も特徴のひとつ。このLEDは色や点滅など、光り方をソフトウェアでコントロールできる。サイドパネルが透明なPCケースで雰囲気作りしたい場合などに便利に活用できるだろう。

オーディオ回路をマザーボードの他の部分から分離。その境界線にLEDを内蔵している

 その他、前述のThunderbolt 3コントローラーの搭載、8+3と十分余裕のある電源フェーズ、GIGABYTE製マザーでおなじみの「Dual BIOS」など、機能面は非常に充実。“全部入り”と呼ぶに相応しい、コストパフォーマンスに優れたミドルレンジマザーと言える。

「GA-Z170X-UD5」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z170 Express
メモリー DDR4-2133対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×1、PCI Express (Gen3) x8×1、PCI Express (Gen3) x4×1、PCI Express (Gen3) x1×3
ストレージ SATA Express×3、SATA 6Gb/s×8、M.2×2(PCI Express Gen3 x4)
インターフェース USB 3.1 Type C(Thunderbolt 3)×1、USB 3.1 Type A×1、Type C×1)、USB 3.0×7(背面3、ヘッダピン2)、USB 2.0×6(背面2、ヘッダピン2)、HDMI×1、DisplayPort1.2×1、DVI-D×1、PS/2×1
ネットワーク インテル ギガビットイーサネット×2
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC1150)

現在唯一のDDR3対応Z170マザー
「GA-Z170-HD3 DDR3」

 「GA-Z170-HD3 DDR3」は、Z170マザーとして現在唯一となるDDR3メモリー対応マザーだ。上位の製品に比べると、Thunderbolt 3コントローラーは非搭載で、Ultra Durable PCIe メタルシールドも非採用、USB 3.1にも対応しないなど、機能は抑えられており、どちらかというとエントリークラスのマザーだ。そういった中で大きな特徴となるのが、DDR3に対応しているという点だ。

「GA-Z170-HD3 DDR3」。実売価格は1万6000円前後

 第6世代CoreプロセッサーはメインメモリーとしてDDR4に対応し、多くのZ170マザーがDDR4をサポートしているが、実はDDR3も利用可能。Z170は第6世代Coreプロセッサー向けとして上位のチップセットであり、DDR3をサポートすることにあまりメリットはない。

Z170マザーとして現在唯一となるDDR3メモリー対応マザーとなる

 ただ、DDR4メモリーはまだまだ高価だ。そして、第6世代Coreプロセッサーは、従来までとCPUソケットに互換性がなく、マザーボードごと交換する必要がある。しかし、DDR3が使えるなら、既存PCのメモリーを流用することで導入コストをおさえられる。そのため、価格をおさえて第6世代Coreプロセッサーに強化したい場合に魅力的な存在となるだろう。実売価格は1万6000円前後となっている。

「GA-Z170-HD3 DDR3」スペック表
フォームファクター ATX
チップセット Intel Z170 Express
メモリー DDR3-1600対応×4
拡張スロット PCI Express (Gen3) x16×1、PCI Express (Gen3) x4×1、PCI Express (Gen3) x1×2、PCI×2
ストレージ SATA Express×3、SATA 6Gb/s×6、M.2×1
インターフェース USB 3.0×8(背面4、ヘッダピン2)、USB 2.0×6(背面2、ヘッダピン2)、HDMI×1、DVI-D×1、D-Sub 15ピン×1、PS/2×1
ネットワーク Realtek ギガビットイーサネット
サウンド 7.1ch HD Audio(Realtek ALC887)

【機材協力】

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