ユーザーコミュニティ「kintone Café」活動レポート 第1回
AWSとも連携?「kintone Café 東京 Vol.2」セッションレポート
コミュニティ立ち上がりの瞬間、7人のkintoneマンが語ったこと
2015年02月23日 06時00分更新
2月20日、アプレッソとジョイゾーは業務システム向けクラウドkintoneをハンズオンで学ぶ「kintone Café 東京 Vol.2」を開催した。kintone Café事務局の設立やkintoneビジネスの現状、AWSとの連携などさまざまなトピックが飛び交ったイベントの模様をレポートする。
あらゆる人にkintoneの魅力を伝える勉強会
kintone Caféはkintoneの活用をユーザー同士で学ぶ有志の勉強会。kintoneに触れたことのない人から、高度なカスタマイズを行なう人まで幅広い層を対象にしている。東京で2回目となるkintone Caféの前半では、7名のkintoneエバンジェリストが登壇し、kintoneのデモを披露したり、製品の魅力や事例などを語った。各氏のコメントとLTのサマリーを紹介していこう。
「自分自身が楽しかったので作った」(ジョイゾー山下)
最初に登壇したジョイゾーの山下竜氏は、電力会社の通信会社でkintoneに触れ、昨年転職してきたという職歴を持つ。逼迫したWi-Fi環境に悩まされながら、2つのデモを実施。1つ目はチャットの画面に出社や退社のスタンプを押すと自動的に打刻したり、会社名を入力すると、自動的にkintoneから会社情報を持ってくるデモ。今回のkintone Caféに登録されたメンバーにGitHubのアドレスや懇親会情報をメールするデモを行なった。
「汎用性の高いJavaScriptが使えるのが魅力」(レキサス村濱)
「最南端のkintoneエバンジェリスト」を謳う沖縄のレキサス村濱一樹氏は、社内の業務効率化でkintoneを活用。「情シス仕事は防戦一方なので、やられる前にやろう」とのことで、今までExcelでやってきた仕事をkintoneで実現してきたという。そんな村濱氏にとって、kintoneは汎用性の高いJavaScriptが使えるのが魅力。「JavaScriptは過去の資産がいっぱいある。GitHubにあるものをマッシュアップするだけで、けっこういろいろできる」とのことで、任意のテキストを開発者が好きなMarkdownの記法に整形するデモを披露した。
「帳票系で困ったことがあれば相談して」(サイボウズスタートアップ落合)
kintone連携サービスを提供するサイボウズスタートアップの落合 雄一氏は、kintoneからさまざまな帳票を出力する「プリントクリエイター」のデモを披露。JavaSriptを読ませることで、kintoneのレコードから直接PDFを出力して見せ、印刷が弱いと言われる弱点をきちんとカバーしていることをアピールした。さらにソースコードまで披露。いったん計算処理を行ない、変更したレコードをポストするようにソースコードを直接書き換えてみせた。
「kintoneをExcel以上の存在に育てていきましょう」(ジョイゾー四宮)
kintoneを使って来店型・定額制のSI「システム39」を展開するジョイゾーの四宮靖隆氏は、kintone Caféと設立された事務局について説明した。kintone Caféは2013年12月にラジカルブリッジの斎藤氏が“サイボウズの知らないところで”立ち上げ、以降は全国で33回開催されているという。立ち上げ以来、サイボウズ自身はkintone Caféの運営に関わっておらず、各地の支部が自主的に行なってきたが、今年運営事務局を設立。kintone自体の普及を目指すとともに、エコシステムを醸成していくという。
(次ページ、「道外からの問い合わせに、Skypeで対応している」(ラジカルブリッジ斎藤))
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