2015年の転換期、メーカーはパソコン市場をこう考えている 第3回
2015年は「Chi」と「黒いZenBook」、だけではない!
“日本で成功すれば、他国でも” ASUSの戦略をさぐる
2015年02月18日 09時00分更新
やはり、クラウドはこれからもひとつのキー
—— PCがさらに進化していく上での、キーになりそうな技術というと、何でしょう?
シンシア「2015年だからということではありませんが、ひとつは、やはりクラウドですね」
西「やはり、オンラインストレージは、これからもキーになってくると思います。今回のChiシリーズも、ASUSのオンラインストレージサービス『ASUS WebStorage』が1年間無制限で使えるようになっています」
—— さきほどの、「ユーザーが多様化している」お話と、ちょうど反対の話になりますけど、今年以降、どういうPCの使い方がスタンダードになっていきそうでしょう。
シンシア「難しいところですね……でも、屋内ではハイスペックなノートPCやAll in Oneタイプのデスクトップ、屋外では小さめの2in1か、ピュアタブレット。これがひとつのスタンダードになるんじゃないでしょうか」
西「一般コンシュマーか、ビジネスユーザーかでも変わってくると思いますけどね」
「日本で成功できれば、他の国でも成功できる」
—— ビジネスといえば、法人向けの展開はどうでしょう?
シンシア「今は、企業様からご要望をいただければ、カスタマイズして、導入いただけるような体制になっていますね」
—— 今後も特に変更はありませんか?
シンシア「いえ。今後は法人向けの販売体制も変えていけなければいけないと思っています。
ただ、日本の企業様の求める保守対応、整備対応は、世界でも非常に厳しいレベルなんですよ。日本の企業さんの要望にこたえるためには、台湾の本社の体制から変える必要があります。そして、変えなければいけない段階にきていると思っています」
—— 日本は、ASUSにとって特別な市場ですか?
シンシア「はい。特別な思いがあります。ASUSとしては、日本で成功できれば、他の国でも成功できるという思いがあるんです。具体的な話をすると、日本での成功例があると、他の国での展開もしやすくなるんです。
先ほど申し上げた通り、日本の人はリテラシーが高いので。たとえば、『冷蔵庫は、ものが冷やせればそれでいい』という国もあると思いますが、日本の人は、そうは考えないですよね?」
一同「(笑)」
—— 本日はありがとうございました。
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