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2015年の転換期、メーカーはパソコン市場をこう考えている 第3回

2015年は「Chi」と「黒いZenBook」、だけではない!

“日本で成功すれば、他国でも” ASUSの戦略をさぐる

2015年02月18日 09時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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2月13日に国内発売が発表されたばかりの新ZenBook。写真は発表会でのASUS会長ジョニー・シー氏。あえて開いた状態で斜めに持ち、記者陣にスタイリッシュさを見せつけた

ZenBookの新型、ブラックカラーに込められた意味は?

—— Chiシリーズ以外で、今年の注力製品はありますか?

シンシア「ひとつは、2月13日に発表した『ZenBook UX305FA』ですね。CPUがCore Mになったのと、カラーリングが従来のシルバーからブラックになっています」

—— ブラックのZenBook!

シンシア「これまでのシルバーは、万人に好かれるカラーですが、ファッション性を演出したいときには、ブラックが強いんです。今回の春モデルはファッション性も重要なポイントなので、『ブラックのZenBookも日本では受け入れられるんじゃないか?』という期待も込めて、リリースを決めました。

 スマートフォンの話になりますが、『ZenFone 5』も日本ではブラックがよく売れました。タブレットでも、ブラック系とホワイト系の2色展開にすると、必ずブラックの方がよく売れるんです」

福島「薄さもおよそ12.3mmしかないので、Ultrabookとしてもかなり薄い部類になると思います」

シンシア「ブラックのZenBookを導入するのは、世界の中でも、日本はかなり早い方です」

—— なぜですか?

シンシア「私は台湾出身なのですが、日本は、家電量販店にいっただけで最新技術に触れることができますよね。PCでも、カメラでも、冷蔵庫でも。日本に来れば、一番新しい製品に触れることができます。なので、日本人はIT機器を見る目が肥えていて、リテラシーのレベルも高いんです。

 なので、目の肥えた日本の方に向けて、新鮮さを出したいという狙いもありましたね……こういう言い方はどうかと思いますが、『シルバーのZenBook』は皆さん、もう見慣れている部分もあると思いますので」

ブラックと言っても真っ黒ではなく、光の当たり方で印象の変わる色味だ

—— ZenBookのデザインは、新型になってより洗練された印象的ですね。カラーもただのブラックじゃなくて、角度によっては茶色に見えたり、紫に見えたり……。

西「そうですね。そういう風にも見えます」

—— 実際に、ASUSの製品を使っているユーザーさんからはどんな意見が寄せられていますか?

シンシア「最近、ASUSの製品は学生さんや、若い方に受け入れられているんですよ! 若い方のあいだではやはり、MacBookが人気なのですが、ASUSの製品はデザインがスタイリッシュで、しかも、高くない(笑)という点で、受け入れられています」

新ZenBook。シンプルな外見も同社製品の魅力だ

—— 確かに、この質感と性能で、この価格というのはASUSの大きな強みですよね。

シンシア「中も外も自社でデザインできるというのがASUSの強いところですね。基本的にマザーボードなども自社から大量購入するかたちなので、それだけ価格を下げることができます」

福島「価格もそうですが、ラインアップの多さもASUSの強みだと思っています。新しいデバイスの購入時って、スペックやOSよりも『何をしたいか』が一番重要だと思うのですが、今はユーザー様の生活もかなり複雑に多用化しています。それこそ1インチ違うだけで、使いにくくなった、使いやすくなった、という世界だと思うんです。

 ASUSはスマートフォンも含めれば、モバイル端末だけで5型から17.3型まであらゆるラインアップが揃っているので、ユーザー様にとって最も使いやすいものを選んでいただけると思います」

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