メーカー各社に取材し、2015年のパソコン市場を考えていく集中連載。第1回はNECPCを取材した。1月開催のCESでは、全世界に向けて軽量ノート「LaVie Z」シリーズを紹介(米国では2015年5月からレノボの直販サイトを通じてパイロット販売)。国内で発表したときと同様の驚きをもって受け入れられたという(関連記事)。
国内では1月20日に表参道ヒルズで新製品発表会を開催。LaVieの名のもとに統一したブランド戦略に触れながら、新世代の一体型機となる「LaVie Hybrid Frista」、LaVie Zシリーズの後継となる「LaVie Hybrid ZERO」の2モデルを中心に紹介した(関連記事)。
NECPCの2015年はどんな製品とともに進むのか、NECパーソナルコンピュータ株式会社 商品企画本部の山下敏嗣本部長に聞いた。
ツートップを担う、ZEROとFrista
── 2015年はパソコン市場にとって変革が求められる1年になりそうです。そんな中、NECPCからは攻めの姿勢を感じ取りました。一連の新製品それぞれに特徴がありますが、その中でも「LaVie Hybrid ZERO」、そして「LaVie Hybrid Frista」の2機種が注力製品となるのでしょうか?
山下 「そうですね。2015年の春モデルとして1月20日に発表した製品は合計で6タイプ41モデルに及びます。その中でもZEROとFristaは“ツートップ”というべき存在として、推しています。
ZEROは世界最軽量の13.3インチノートです。(その実現のために)LaVie Zを“より進化させ、軽くする”というテクノロジー面での追求があるのですが、コンバーチブル機ということで、タブレットとしても快適に使える点を提案しています。
モバイルノートの軽さが“持ち運びに有利”なのは当然です。しかしノートの場合、実際に利用する場合は机などに置いて使うのが普通でしょう。そうではなく、タブレットとして手に持ったまま使うとなると、よりいっそうの軽さが重要になります。
(こういった2in1モデルを開発する際)いままではどちらかに寄る必要がありました。軽くすればパソコンとしての性能に妥協がせざるを得ませんでしたし、パソコンとしての性能をメインにすると重くなってしまう。その両方を妥協せず、兼ね備えた製品がようやくできたと言えます。
だからLaVie Hybrid ZEROは“真の意味での2in1”として、本当にメインに使える製品です。13.3インチ、フルキーボード、第5世代Core i7、そしてWQHD解像度のIGZOパネルなど、パソコンとしてメインに使えるスペックを持ちながら、約926gという軽さなので、タブレットとしても、ストレスなく使うことができると思います」
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