2015年の転換期、メーカーはパソコン市場をこう考えている 第3回
2015年は「Chi」と「黒いZenBook」、だけではない!
“日本で成功すれば、他国でも” ASUSの戦略をさぐる
2015年02月18日 09時00分更新
2in1の流れは2013年末からずっと続いている
——2014年を振り返っての、率直な所感を教えてください。
シンシア「2013年末からの話になりますが、ASUSでは2013年の11月に『TransBook T100』という製品を発表しました。10.1型の着脱式Windowsノートです。『2014年には変形型のPCがくる!』『着脱式のPCは非常に便利だ!』と踏んでリリースしたものですが、これは予想以上の反響をいただきました。
—— その流れが2014年も続いたというところでしょうか。
シンシア「2014年は『艦これ』などのブラウザーゲームが大流行した影響もあると思うのですが、タブレットのVivoシリーズや、2in1 PCの売れ行きは非常に好調でした。
なので、メーカーとしてどうだったか? ということになると、『2014年は、2in1 PCの市場をうまく立ち上げられた年』ということになると思います。正直なところを言うと、こんなに早く市場に浸透するとは思っていなかった部分もあるんですけどね(笑)」
2in1 Windowsは好調
しかし、デュアルOSは思ったほどではなかった
—— 思った通りにいかなかった部分はありますか?
シンシア「13.3型の着脱式のWindowsタブレット『TansBook Trio』に関しての話になります。(キーボードドックに)付けているときはWindowsノート、取外せばWindowsタブレット、OSを切り替えてAndroidタブレットにもなるという3wayの製品です。
メーカーとしては、『2in1 PCの市場』と同時に、『WindowsとAndroidが両方使えるPCの市場』も確立されると考えました。ところが、これに関しては思っていたよりも……でした。『Windowsは仕事』『Androidはエンターテインメント』という切り分けが、想像よりもはっきりしていたということだと思います。やはり、2in1のWindows PCに焦点があたった年でした」
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