硬く! 大きく! たくましいスマホはコレ!
筆者をはじめ多くの読者は、貧相なものしか持ちえていないだろう。男なら誰でも憧れるのが、黒くてゴッツイ、黒人さんのようなアレ(筋肉)。
スマホのトレンドもこれまでは軽量・コンパクトだったが、ここに来て巨大化傾向にある。さらに重厚でたくましいヤツも続々リリースされている。それが今回紹介する3機種だ。
オシャレさを併せ持つ筋肉系イケメン
京セラ「DIGNO T 302KC」
このスマホのスゲーとこは、一見すると普通のオシャレスマホに見えるが、実はアスリート仕様のハードな利用にも耐えうるマッスル系スマホという点だ。IPX5/IPX7と呼ばれる高い防水性能を持っているので、横殴りの大雨の中で電話しても、水深1メートルに30分水没させても、電話機としての機能を損なわないタフネスさを持っている。まさに「屁のツッパリはいらないスマホ」だ。さらにIPX5X相当の防塵性能も備えているので、砂ぼこり舞う砂漠とかで使っても問題ない。
耐衝撃性能にも秀でているタフさ。アメリカ軍が利用する物資については、サプライヤーが納入する際にさまざまなテストを行ない、品質や性能を保証する必要がある。そのために、国防総省がテスト方法や基準などを示したものがMIL(ミル)仕様書と呼ばれるもの。このスマホは、ポケットやバッグから取り出したときに落としてしまっても、その衝撃に耐えうるとしている。その内容は次のようになっている。
・「MIL-STD-810G Method 516.6:Shock-ProcedureIV」準拠
・高さ1.22mからの合板(ラワン材)に製品を26方向で落下させる試験を実施
結果ディスプレーが割れにくいことを説明している。とはいえ、スマホ自体が軍で利用する基準を満たしているというわけではなく、あくまでも「耐衝撃性の基準を満たしている」ということだ。
MIL規格はウェブで公開されているので、興味があれば(英語だが)読んでみると面白い。実験の内容が詳細に書かれていて、「へー!スゲー!」となるはずだ。
さらにスポーツ支援アプリ「Funner」搭載で、ランニングやウォーキング、サイクリングの、距離・タイム・消費カロリーなどを自動集計できる。自分の筋肉を見てうっとりするナル……、いや、マッスルマニアにもオススメのスマホと言えるだろう。
ミリタリーデザインは伊達じゃない!
サムスン電子「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」
自衛隊や米軍基地のイベントなどで所有率が高そうなのがこの「GALAXY S5 ACTIVE」(サムスン電子製)。定番モデルとなっているGALAXY S5のスペックをベースに、堅牢性を強化させたモデルで、外骨格強化タイプと言ったところ。武装神姫ってトコか?
見た目にも強そうで、ガンメタっぽいメタル系グレーと迷彩カラーモデルがある。見る人が見ると迷彩のパターンから、フランス軍とかアメリカ陸軍とかわかるらしいが、気になるならそういう話に詳しい人に聞いてほしい。
さて。自慢の堅牢性だが、先にも登場したMIL規格の「MIL-STD-810G」への準拠だ。さまざまな環境に対する耐性能が列挙されているが、対応数がハンパなく、以下の18項目をクリアしている。
●落下、浸漬、粉塵、塩水噴霧、湿度、太陽光日射、振動、雨滴、風雨、氷・低温雨、熱衝撃(-20~50℃)、高温保管(63℃固定)、高温保管(30~60℃)、高温動作(71℃固定)、高温動作(32~49℃)、低温動作(-51℃固定)、低圧保管、低圧動作
これだけをクリアしたスマホは目にしたことはなく、サムスン電子も「GALAXY史上最強のタフネスボディ」と自画自賛だ! 夏や冬のスポーツはもちろん、ディスカバリーチャンネルやナショナルジオグラフィクスの取材クルーが、砂漠や極寒の地で使っててもおかしくない堅牢性だ。
アウトドアを楽しむアプリやセンサーも豊富で、コンパスや気圧計、心拍センサー(これはGALAXY S5にもあった)といったものから、手袋をしていても操作ができるハードウェアボタン、ショートカットを登録できるサイドボタンなどに加え、サバイバルからスポーツ、健康管理にいたるまでアプリが揃っている。
ミリタリー派やサバゲープレイヤーだけでなく、アスリートや外での仕事が多い人にオススメしたいヘビーデューティーモデルだ。
電話とデータ通信ができる高性能グラボ!?
京セラ「TORQUE G01」
目にも鮮やかなメタリックレッドが3倍強そうなイメージのTORQUE。低Cd値でフラッシュサーフェイスなスマホが主流の中、これでもか! というほど、ゴツゴツした無骨なデザインが新鮮だ。とくにサイドボタンの出っ張り具合はハンパネー。今時、エレベーターのボタンでもこんなに出っ張ってねーぞ!
一見すると「どこのGeFoceだよ? え? ロープロファイル!?」なスマホ……、っつーかグラボ。重さもズッシリと来るため、本当にグラボのようなイメージだ。TORQUEのとなりにグラボがあったら、どっちから呼び出し音がしているか分からないぐらいだ……、ってウソ。そんぐらい区別つきます。ごめんなさい。
壁紙やUIも本体デザインと統一されていて、メカっぽくエンジンっぽく、パワフルで強そうなイメージで武装されている。また見た目どおりの屈強さは、IL-STD-810Gの11項目に準拠している。
- 防水(風雨/浸漬):30分間にわたる降雨や浸水に対しての防水試験を実施
- 防塵:連続6時間(8.9 ±1.3 m/sec,10.6 ±7 g/m3)の粉塵試験を実施
- 耐衝撃:高さ約1.22mから26方向で合板(ラワン材)に落下させる試験を実施
- 耐振動:3時間(3方向各1時間/20~2,000Hz)の振動試験を実施
- 耐日射:連続24時間(合計1,120W/m2)の日射試験を実施
- 防湿:連続10日間(湿度95%)の高湿度試験を実施
- 温度耐久(高温/低温):動作環境:-21℃/50℃で各連続3時間、保管環境:-30℃/60℃で各連続4時間の温度耐久試験を実施
- 低圧対応:連続2時間(57.11kPa/約4,572m)の低圧試験を実施
- 塩水耐久:連続24時間の5%塩水噴霧後、24時間乾燥させる塩水耐久試験を実施
液晶ディスプレーには、旭硝子の強化ガラス「Dragontrail」(ドラゴントレイル)が採用され、これもかなりポイントが高い。
いまやスマホのスタンダード!
アップル「iPhone 6 Plus」
屈強なスマホというわけではないが、スマホのスタンダードといえばiPhone。ここでは一般的なスマホのバイブやLEDライトの強さの指針とする。言うなれば、広さや容積を示す「東京ドーム何個分」みたいなモノ代わり。
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