デザインはオーソドックスだが
バランスのいい性能を発揮!
おもに大型製品をメインに選んでテストを行なった2014年CPUクーラー王座決定戦。圧倒的な冷却性能を発揮した製品はなかったが、冷却性能と静音性のバランスがいい製品が多かった。
最強という名のひとつの王冠を贈るなら、今年は高い冷却性能と静粛性を備え、価格も1万円アンダーとなるThermaltake「Frio Extreme Silent 14 Dual」だろう。
しっかり冷却しつつ、ノイズも抑えているのは、かなり魅力的。準ファンレス仕様のビデオカードと組み合わせて、CPUをオーバークロックした静音ゲーミングPCなども組めるだろう。
次点として冷却性能で挙げるなら、ファンフル回転時は50 dBA近くになるが、CPUだけでなく、チップセットやメモリー、VRMもしっかり冷却したCRYORIGの「R1 ULTIMATE」を選びたい。ただ、冷却重視でファンノイズを気にしないなら、簡易水冷タイプのCPUクーラーという手もあるのは忘れないでおこう。
冷却重視の製品は減少気味の
2014年のCPUクーラー
これにて2014年版「CPUクーラー最強王座決定戦」は、ひとまず閉幕。大型モデルを12製品取っ替え引っ替えしたわけだが、ほとんどがバックプレート+ブリッジ式だったので、取り付けに悩むシーンは少なかった。パッケージやメーカーサイトを見るだけでは、取り付けやすさはなかなかわからないところだが、ブリッジ式ならスムーズに取り付けできると思って大丈夫そうだ。
CPUクーラーの新製品は、それなりの数が登場したものの、冷却よりも扱いやすさや静音性にシフトし、価格も3000円台の製品が多かったように感じる。冷却重視タイプの減少は、240mmや360mmの大型ラジエーターを採用した簡易水冷製品の存在も影響しているだろう。
準ファンレスに対応したハイエンドビデオカードや電源ユニットが売れ筋になったことを考えると、2015年はCPUクーラーも、搭載ファンの回転数を抑えた静音重視のモデルが増えるかもしれない。
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