140mmファンでパワーアップ
サイズ「無限大」
第2回のトリを飾るのは、サイズのハイエンドモデルに位置する「無限」シリーズの第5弾となる「無限大(SCMGD-1000)」(MUGEN MAX)を取り上げよう。
ヒートシンクをベース直上ではなく、バックパネル側にズラして配置するオフセット設計を採用。140mmファンの搭載や広い冷却面積を確保しながら、メモリースロットとの干渉を抑えているのが特徴だ。
●対応ソケット:LGA775/1150/1155/1156/1366/2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●寸法/重量:145(W)×109(D)×161(H)/約870g
●ファン回転数:500(±300)~1300rpm ±10%(PWM制御)
●風量:37.37~97.18CFM
●ノイズ:13~30.7dBA
●実売価格:5200円前後
●製品情報URL:http://www.scythe.co.jp/cooler/mugen-max.html
ヒートシンクはエアフローの効率を向上させる4つにブロック化された独自のフィン設計“多重エアフロー透過構造(M.A.P.S:Multiple Airflow Pass-through Structure)”や6mm径×6本のヒートパイプ、銅製ベースとサイズ製CPUクーラーおなじみの構成になっている。
取り付け後に指紋などを拭き取りたくなる鏡面加工されたトップカバーを備えるなど、サイズ製品らしからぬ外観のこだわりもある。
DEEPCOOL「LUCIFER V2」に次いで安価となる「無限大」。CPUの最高温度こそ、「無限大」に軍配が上がるが、その差はわずか。ファンノイズもほぼ同レベルになっている。性能面は僅差なので、ヒートスプレッダー採用メモリーを使うか、使わないかが選択時のポイントになるだろう。
アイドル時(Standard Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
39 ℃ | 29.5 ℃ | 25.4 ℃ | 36.5 ℃ | 46.7 dBA | 1376 rpm | |
純正より | +12 ℃ | -2.1 ℃ | -0.2 ℃ | +5.9 ℃ | +11.6 dBA | -274 rpm |
高負荷時(Standard Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (最高) |
チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
78 ℃ (85 ℃) |
29.2 ℃ | 31.6 ℃ | 39 ℃ | 46.6 dBA | 1367 rpm | |
純正より | -15 ℃ (-13 ℃) |
-5.2 ℃ | -12.6 ℃ | +2.3 ℃ | +8.1 dBA | -735 rpm |
アイドル時(Silent Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 | チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
43 ℃ | 29.5 ℃ | 29.4 ℃ | 36.2 ℃ | 33.2 dBA | 464 rpm | |
純正より | +16 ℃ | -2.1 ℃ | +3.8 ℃ | +5.6 ℃ | -1.9 dBA | -1186 rpm |
高負荷時(Silent Mode) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
CPU温度 (最高) |
チップセット温度 | メモリー温度 | VRM温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
79 ℃ (87 ℃) |
31.5 ℃ | 33 ℃ | 41.5 ℃ | 34.3 dBA | 741 rpm | |
純正より | -14 ℃ (-11 ℃) |
-2.9 ℃ | -11.2 ℃ | +4.8 ℃ | -4.2 dBA | -1361 rpm |
次回の検証では、大型クーラーの大御所となるNoctuaとThermalrightをチェックしていこう。
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