楽天モバイルなら月額料金をどれだけ安くできるのか？
楽天モバイルなら月額料金をどれだけ安くできるのか、NTTドコモの標準的なプランと比較しながら検証してみよう。NTTドコモでスマホを契約する場合、「カケホーダイ＆パケあえる」の定額プランへの加入が前提となる。通話にかかる基本料金とデータ通信向けのパケット定額サービス、ネットを利用するために必要なインターネット接続サービスの合計金額は6500円（税別）。NTTドコモの場合、スマホを持つだけでも毎月これだけの金額がかかるのだ。ちなみに、NTTドコモでは各種割引サービスが用意されているが、継続利用年数が10年以上だったり年齢が25歳以下の利用者が対象となるため考慮に入れていない。
| NTTドコモと契約した場合の標準的な最安プラン | |
|---|---|
| 基本料金 | 2700円（カケ・ホーダイプラン（スマホ／タブ）） |
| パケット 定額サービス |
3500円（データSパック、容量2GB） |
| インターネット 接続サービス |
300円（spモード） |
| 合計 | 6500円 |
※価格はすべて税別
月額料金を楽天モバイルの各プランと比較すると、その差額は「ベーシックプラン」で5250円、「2.1GBパック」で4900円、「4GBパック」で4350円、「7GBパック」で3540円だ。初期費用も含めた2年間のコストで考えると、差額の合計は「ベーシックプラン」で12万3000円にもなる。これだけの金額であれば2万6400円の「ZenFone 5」を購入しても、まだ約10万円余る計算だ。
| 楽天モバイル各プランにおける2年間のコスト合計 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 種別 | ベーシックプラン | 2.1GBパック | 4GBパック | 7GBパック |
| 月額料金 | 1250円 | 1600円 | 2150円 | 2960円 |
| 初期費用 | 3000円 | 3000円 | 3000円 | 3000円 |
| 2年間の総コスト | 3万3000円 | 4万1400円 | 5万4600円 | 7万4040円 |
| NTTドコモの場合 との2年間の差額 |
12万3000円 | 11万4600円 | 10万1400円 | 8万1960円 |
※価格はすべて税別
「楽天でんわ」なら基本料無料で通話料30秒あたり10円
3分以内の通話なら料金が0円となる「3分0円プラン」も狙い目
上記の料金シミュレーションには、通話料が含まれていない。ユーザー側から電話をかけることがまったくないなら実現可能だが、実際には通話料が多少かかるはずだ。楽天モバイルの通話料は30秒あたり20円（税別）で、定額かけ放題プランが適用される前のNTTドコモの通話料と同じ。いくら月額料金が格安のプランでも、通話時間が長くなるとNTTドコモのコストと変わらなくなるのでは？ と心配する人もいるだろう。
そこで利用したいのが、楽天モバイルと同じフュージョン・コミュニケーションズが提供する通話サービス「楽天でんわ」だ。音声品質は通常の電話回線と同じであるにも関わらず、通話料は30秒あたり10円（税別）で通常の半額とお得感は高い。フュージョン・コミュニケーションズの電話回線を経由して音声をやり取りするため、パケット通信を利用した無料通話アプリとは異なり、安定した高品質の通話が可能で標準的な利用であればまったく問題ない。さらに、着信先には利用中の携帯電話番号が通知されるので、ビジネスなどでも安心して使えるはずだ。
| 「楽天でんわ」を利用した場合の通話料 | |
|---|---|
| 60分間 | 1200円 |
| 120分間 | 2400円 |
| 180分間 | 3600円 |
※価格はすべて税別
さらに楽天でんわでは、現在新規ユーザーを対象に3分以内の通話なら料金が0円となる「3分0円プラン」（3分を超える通話は30秒あたり20円／税別）を用意している。サービスへの申し込みが先着10万人までの限定プランで、申し込み締め切りは2014年12月26日17時までなので、使いたい方は急いだ方がいい。
「楽天でんわ」では「3分0円プラン」を提供している。サービスへの申し込みが先着10万人までの限定プランで、申し込み締め切りは2014年12月26日17時まで
トータルコストを試算すると、2年間の差額は最大4万8600円
4人家族なら合計差額は最大19万4400円
ここで、通話料と端末代金を含めたトータルコストを試算してみよう。「ZenFone 5」のセット販売で楽天モバイルの各プランに申し込み、楽天でんわを使って毎月100分間通話した場合の2年間のコスト合計は以下の表のとおり。NTTドコモの「データSパック」と容量がほぼ同じ「2.1GBパック」なら、差額は4万200円にもなる。しかも、4人家族なら合計の差額は最大19万4400円にもなり、驚かされる。楽天でんわの3分0円プランを使えば、トータルのコストをさらに安く抑えることができるため、やはり注目せざるをえないはずだ。
| 端末代金と通話料を含めた場合の 2年間のトータルコスト |
||||
|---|---|---|---|---|
| 種別 | ベーシックプラン | 2.1GBパック | 4GBパック | 7GBパック |
| 月額料金 | 1250円 | 1600円 | 2150円 | 2960円 |
| 初期費用 | 3000円 | |||
| 端末代金 | 2万6400円 | |||
| 「楽天でんわ」 100分間の 月額通話料 |
2000円 | |||
| 2年間の総コスト | 10万7400円 | 11万5800円 | 12万9000円 | 14万8440円 |
| NTTドコモの場合 との2年間の差額 |
4万8600円 | 4万200円 | 2万7000円 | 7560円 |
※価格はすべて税別
以上のように、コスト面で見ると楽天モバイルはかなり魅力満載なサービスと分かるはずだ。端末を新規に購入した上でまだNTTドコモの場合よりもお得となれば、楽天モバイルを選ばない理由がない。
