「α6000」「Xperia Z Ultra」に必要なアプリをインストール
必要なアプリは、まずXperia Z Ultra側のPlayMemories Mobileだ。すでに説明したように、これを使ってカメラを操作する。
そして、α6000側にはPlayMemories Camera Apps」からダウンロードできる「スマートリモコン」アプリが必要となる(2014年6月現在の最新版はver.2.20)。PlayMemories Camera Appsは、Sony Entertainment Network(SEN)上から、スマホのようにアプリをインストールして機能を拡張できるという仕組みで、今回のスマートリモコンのようにエフェクトやSNS投稿機能などを追加できる。カメラ本体から直接アクセス可能になっており、感覚としてはGoogle Playからのアプリインストールと似ているため、特に迷うことはないだろう。
PlayMemories Camera Appsのスマートリモコンアプリに対応するカメラは、一部の「サイバーショット」(DSC-HX400V/DSC-HX60V/DSC-RX100M3)「α5000」、「α6000」(並びにNEX-5R以降)、「α7シリーズ」だ。
一部機種には「スマートリモコン(内蔵版)」がインストールされているが、これはスマホ/タブレットでシャッターを押せる程度のもので、アップデートした場合は、表のように細かい設定変更まで行なえるようになる。
スマートリモコンでコントロール可能な項目 (α5000/α6000の場合) |
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セルフタイマー(2秒) | 明るさ(EV補正:-3.0EV〜+3.0EV) |
レリーズ | 画像サイズ |
F値 | ISO |
シャッタースピード | ホワイトバランス |
タッチAF | MFアシスト |
ポストビュー拡大 | ズーム |
フラッシュ | — |
加えて本体側の設定では、画質の設定変更やP(プログラムオート)/A/S(シャッタースピード優先)/M(マニュアル露出)/SCN(シーンセレクション)モードへの切り替えのほか、顔検出、フォーカスモード、フォーカスエリア、測光モード、DRO/オートHDR、クリエイティブスタイル、ピクチャーエフェクトなどへもアクセス可能だ。
AEL(AEロック)がないのが残念だが、その点はタッチAFでごまかせる部分ではあるし、手元で設定結果が反映された状態のプレビューが表示される。A/Sモードで値を確認してから、Mモードでシャッター速度や絞り、露出補正などを決めていくといいだろう。このときのテストデータの確認は、スマホ/タブレット側もしくはα6000側の両方で行なってもいいし、PCにデータを転送して確認してもいい。
撮影は、セルフタイマー(2秒)と“死角”
の使いこなしがポイント
スマホ/タブレット側にインストールしたPlayMemories Mobileのシャッターボタンは、標準では画面にタッチすると即撮影するモードになっているため、自撮りをしつつ、スマホ/タブレットを隠すことが難しい。
そのため、まずはセルフタイマーに切り替えてから撮影すべきだろう。残念なのは時間が2秒間のみに固定されている点で、撮影状況によってはこの時間では短すぎることがある。2〜10秒間で自由に設定させてくれるとうれしいところだ。
セルフタイマーが発動するまでの間にスマホ/タブレットを隠すための最善策は、カメラの死角を利用することだ。たとえば、自分の後ろや小物の影など、ちょっと探してみると意外とあるので、苦労するシーンは少ないと思われる。
またズーム機能もスマホ/タブレット側から制御可能なので、ちょっと手前に置いておき、ある程度の構図を決めたらズームして、フレームアウトさせるのもいいだろう。