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低価格かつ描写性能が優れたα用レンズ「50mm F1.4 SAL50F14」

2014年07月21日 11時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、モデル:姫乃たま(@Himeeeno

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開放F値1.4という明るさが魅力、ポートレートにも最適
「50mm F1.4 SAL50F14」

 50mm F1.4というと、各社が標準レンズとして用意しており、低価格帯に属しながらも描写性能がやたらと優れるため、撮影に挑戦したいと思ったときに勧められることが多い。αマウントにも50mm F1.4は用意されており、ソニーが「α100」でデジタル一眼レフに参入したときから存在している。

 フルサイズ前提のレンズだが、APS-C機でも75mm相当で扱えるため、やや使用感は異なるものの、ポートレートや動物をはじめとして、スナップ用に使いまくれる。絞りによる効果を学ぶにもちょうどよく、いろんな意味で標準的な存在だ。また筆者の場合だと、取材用のレンズとしてもっとも活用している。設計的にはかなりレガシーになっているが、取材業務に応えてまだまだいけるレンズだ。

 αマウントの50mmを見てみると、次の3種類が用意されている。

  • 「DT 50mm F1.8 SAM SAL50F18」
  • 「50mm F1.4 SAL50F14」
  • 「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Z」

 この中でも今回紹介する「50mm F1.4 SAL50F14」は、価格帯でいうと中間に位置するものになるが、正直なところ、筆者は「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Z」との差は趣味範囲と判断している。フルサイズにしろAPS-C機にしろ、単焦点レンズを考えるならば、まずは50mm F1.4 SAL50F14を手にしてみてほしい。

50mm F1.4 SAL50F14にはフードも付属する。ちなみに、筆者の50mm F1.4 SAL50F14は2本目だったりする

 50mm F1.4 SAL50F14は全長43mm、重量約220g。「α65」「α58」の軽量ボディからするとややバランスが崩れてしまうが、「α77」「α77II」「α99」にセットすると、保持しやすいバランスになる。また「α7」シリーズに取り付けるのもアリだが、この場合はボディ自体が軽量すぎるため、ちょっと慣れが必要になるだろう。

 そのため、やや写真に慣れてきた人向け的な存在のレンズだが、最初は誰しもがレンズに振り回されるものなので、「どう変わるのかなぁ」などと絞りによる変化を楽しんでほしい。

ソニーストア

左はF1.4、右はF13。同一アングルの場合でもF値だけでだいぶ写真の表情が変化しているとわかるだろう(サムネイル画像をクリックすると、4032×6048ドットの画像が表示されます)

開放域での丸ボケ。キラキラ具合が増すので、まず手にしたら開放域で遊んでみてほしい。シャッター速度1/2000、F1.4(サムネイル画像をクリックすると、6048×4032ドットの画像が表示されます)

ボケ味は写真の通りで、クセもなく扱いやすい印象。シャッター速度1/8000、F1.4(サムネイル画像をクリックすると、6048×4032ドットの画像が表示されます)

少し絞った状態での運用が多いと思うが、F4を起点にしてみるといいかも。シャッター速度1/640、F4(サムネイル画像をクリックすると、4032×6048ドットの画像が表示されます)

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