開放F値1.4という明るさが魅力、ポートレートにも最適
「50mm F1.4 SAL50F14」
50mm F1.4というと、各社が標準レンズとして用意しており、低価格帯に属しながらも描写性能がやたらと優れるため、撮影に挑戦したいと思ったときに勧められることが多い。αマウントにも50mm F1.4は用意されており、ソニーが「α100」でデジタル一眼レフに参入したときから存在している。
フルサイズ前提のレンズだが、APS-C機でも75mm相当で扱えるため、やや使用感は異なるものの、ポートレートや動物をはじめとして、スナップ用に使いまくれる。絞りによる効果を学ぶにもちょうどよく、いろんな意味で標準的な存在だ。また筆者の場合だと、取材用のレンズとしてもっとも活用している。設計的にはかなりレガシーになっているが、取材業務に応えてまだまだいけるレンズだ。
αマウントの50mmを見てみると、次の3種類が用意されている。
- 「DT 50mm F1.8 SAM SAL50F18」
- 「50mm F1.4 SAL50F14」
- 「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Z」
この中でも今回紹介する「50mm F1.4 SAL50F14」は、価格帯でいうと中間に位置するものになるが、正直なところ、筆者は「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Z」との差は趣味範囲と判断している。フルサイズにしろAPS-C機にしろ、単焦点レンズを考えるならば、まずは50mm F1.4 SAL50F14を手にしてみてほしい。
50mm F1.4 SAL50F14は全長43mm、重量約220g。「α65」「α58」の軽量ボディからするとややバランスが崩れてしまうが、「α77」「α77II」「α99」にセットすると、保持しやすいバランスになる。また「α7」シリーズに取り付けるのもアリだが、この場合はボディ自体が軽量すぎるため、ちょっと慣れが必要になるだろう。
そのため、やや写真に慣れてきた人向け的な存在のレンズだが、最初は誰しもがレンズに振り回されるものなので、「どう変わるのかなぁ」などと絞りによる変化を楽しんでほしい。