山専ながら、軽いために平地でも不便さなし
届いた箱には黄色バックで「山専用」と書かれていました。山専ボトルのスペシャルな性能は、山に登る方々のニーズから生まれたものでしょう。ですが標高の低い平坦地で使う際のリスク表示や、法令上の罰則などは特に取説にありませんでしたので、山に登る皆様をリスペクトしつつ、私は平地でこそこそ使わせていただきたいと思います。
やはり手にした印象は軽いこと。保温性能を確保するため開口部はかなり絞られており、中栓も細長い二重構造のスクリューになっています。山専だからと言って特に使いにくさも感じられず、普段の水分補給用としてぜいたくに使って行きたいくらいです。
もちろん気になるのは実際の保温能力です。6時間後77度以上という公式発表値ですが、私が自転車で走るのは、長くて1日6時間。大抵は4時間、往復50kmちょっとで帰ってきてしまいます。だから気になるのは休憩タイムとなる折り返し地点の、2時間、3時間後のお湯の温度はどれくらいなのか。
そしてさらに気になるのが、そのときの温度で抽出したエスプレッソの味はどうなのか? 飲めるのか、飲めたものじゃないのか。
次回は山専ボトルの保温性能と同時に、エスプレッソの温度と味の関係を、実際に測って調べたいと思います。
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著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)
1963年生れ。フリーライター、武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。インターネットやデジタル・テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレ。