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Handpressoと組み合わせて、外でも美味しいエスプレッソが飲める?

コーヒーのために6時間で77度保温の「山専ボトル」を買う

2014年05月14日 17時00分更新

文● 四本淑三

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沸騰水でなければ魔法瓶で行ける、かも

 その昔、あるいは現在でもそうかもしれませんが、魔法瓶は「テルモス」と呼ばれていました。これは1904年、世界で最初に真空断熱魔法瓶を製品化したのが、ドイツの会社「THERMOS」だったから。ドイツ語読みでテルモスとなります。

 その後、1978年に日本酸素株式会社(現・大陽日酸)がステンレス製真空断熱魔法瓶を開発します。それまでのガラス製魔法瓶に対し、ステンレスは丈夫で軽いし壊れにくいというので、たちまち人気に。やがて日本酸素は世界各国のTHERMOSグループを傘下に収め、家庭用品事業を分社化して現在のサーモス株式会社を設立。そのような経緯で、現在は世界にブランド展開する日本企業となっております。

 私も1998年に発売された初の保冷専用スポーツボトル「FBE-500」をいまだに愛用しております。真夏のサイクリングでも好きなときに冷たいドリンクが飲める。この気分のよさは最高でした。

いやーこれ最高! という勢いで当時3本ほど買いだめしたFBE-500。プラスチックボトル感覚で買ったものの、簡単に壊れるものでもないので、まだ箱入りのデッドストックがあります。「QUALITY SINCE 1904」「日本酸素」の文字に時代が

 で、それをエスプレッソでもやりたい。

 ただ、いくらサーモスの性能が優れていようと、沸騰したお湯を持ち運ぶことはできません。ポットからお湯を魔法瓶に注いだ段階で、必ず冷めるわけですから。もちろんその後も時間が経つごとに温度は下がっていく。

 そこで思い出すのは、エスプレッソを抽出するお湯は90度くらいが適温、という説です。つまり沸騰したお湯でなくてもいい。緑茶などは、むしろある程度冷めたお湯でなければ美味しくないわけで、それと似たような話かもしれません。

 ならばサーモスで行けるのではないか、と。

日本では売られていないようですが、実はhandpresso自身も「THERMOS-FLASK WITH BUILT-IN THERMOMETER」という温度計付き魔法瓶を用意しているのです。ウェブの情報では詳細なスペックはわかりませんが、国内で市販されているサーモスの性能とそう大きくは変わらないはず

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