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サーモス、ほっとけば美味しくなる保温調理器「シャトルシェフ」

2016年10月18日 17時22分更新

文● 西牧/ASCII.jp

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 「サーモス 真空保温調理器 シャトルシェフ(KBF-3001)」は独自機構でユニークな調理法を提案する鍋のセット。加熱・沸騰させた調理鍋をサーモスおなじみのステンレス製魔法びんの保温容器に入れ、余熱で素材に味をしみ込ませるというもの。価格は7000円前後。

 つまり、いったん火にかけて、少し煮込んで、ほったらかしにしたら、勝手に味が良くなる、というズボラさん歓喜の調理器具だ。

 保温調理と呼ばれるこの方法、ほかにもこんなメリットがある。

・加熱後ほったらかしておいていいので、別のことをする時間が生まれる
・火を通す時間が短いのでガス代が浮く、煮崩れもしない
・長時間温かい

シャトルシェフ(KBF-3001)。カラバリは2色で重さは2.3kg。3~5人用のサイズ

 いいことずくめに見える。ただ肝心の料理はどんなものができるのか。サーモスが管理栄養士を招いてレシピを紹介してくれた。

 今回つくるのは豚肉と白菜の塩こうじ煮込み。レシピは以下のとおりだ。

1. 豚肉は3cm厚に切り、塩こうじとともにポリ袋に入れて揉み込み、冷蔵庫で1晩寝かせる。(最低 3 時間は漬ける)
2. 白菜は5cmの長さに切り、しめじは石づきを取り、手でほぐす。
3. 調理鍋にオリーブ油と生姜を入れて中火にかけ、豚肉の表面の色が変わる程度に両面炒める。
4. 酒を回し入れ、アルコールが飛んだら、しめじ、白菜の順に重ねて入れ、水を加えフタをし、沸とうしたら10分ほど加熱する。
5. 白菜から十分に水分が出たら火を止め、シャトルシェフで2時間以上保温する。
6. 器に盛り、クコの実を飾る。お好みでゆずこしょうをとかす。

肉を炒めて酒を入れ

しめじと

白菜を入れる

水を入れて煮込むと白菜がしんなり

あとは保温容器に入れて待つ

 実食して驚いたのは豚肉のやわらかさ。火を入れすぎないので低温調理した肉と近い状態になっているのか、あるいは塩こうじのおかげなのか。はっきりしないが口に入れるとスッと溶けていく。白菜は煮崩れすることなく歯ごたえがある。

 味は塩気がほどよく、しっかりしみ込んでいる。レシピを見てもらえるとわかると思うが、塩こうじに漬ける以外の味付けは一切ない。調味料をいろいろ突っ込まずに済むのもズボラさんにとって喜ばしい。

ホロホロのお肉

生姜も入っているので温まる

 保温調理といったって鍋に具材と調味料入れてしばらく煮込んでフタしてほっとけば一緒でしょ、と思っていたがこれだけ肉が柔らかくなり、味も仕上がるとなれば話は別。角煮ができるんじゃないか、カレーが美味しくなるかも、などなど想像が膨らむ。

 注意があるとすれば保温時間。サーモス側は8時間以内にしてほしいという。温度が下がり続けると、鍋の中に菌が繁殖しやすくなるからだろう。また説明書には必要に応じて再加熱するようにと記載されている。

 これから冷え込む季節に入るので煮込み料理などが増えるはず。だとすると買いなのだけれど財布の中が冷え込んでいるので、もう少し寒くなって耐えきれなくなってから再度検討したい。

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