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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 ― 第7回

電子書籍の売上げは国内書籍市場の8%、米国では20%

電子書籍シェアはKindleとiBooksで利用率70%超!

2014年02月24日 09時00分更新

文● 高橋暁子

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 『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
 そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』の他、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(以上、日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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電子書籍・電子コミックの認知度と利用経験(総務省「電子書籍に関する利用状況についての調査研究報告書」より抜粋)

電子書籍は普及した? ストアのシェア一位は?

 先日、角川文庫創刊65周年を記念して、Kindleで角川書店の電子書籍が70%値下げとなり話題になった。このように電子書籍には、ユーザーにとって紙の書籍に比べて安く手に入ったり、いつでもどこでも入手できたり、専用端末以外にスマホやタブレット、パソコンなど好きな端末で楽しめるというメリットがある。

 けれど、電子書籍にはデメリットもある。最近、ソニーが米国およびカナダで電子書籍ストア「Reader Store」を3月下旬頃閉鎖すると報道した。Readerアプリユーザーに対しては、「Koboストア」への移行をサポートすると発表されている。

 電子書籍ストアの終了は続いており、これまでに楽天の「Raboo」、旧ビットウェイ関連会社の「JManga」が終了。さらに、ローソンの「エルパカBOOKS」、NTTソルマーレ「地球書店」も近日終了予定だ。

 電子書籍には、電子書籍ストアが終了すると購入した電子書籍が読めなくなってしまうという問題点があるのだ。購入後はいつでも読むことができる紙の書籍と比べ、この点は今後の大きな課題となりそうだ。

 そもそも国内や海外で電子書籍はどのくらい普及しているのだろうか。合わせて、サービスごとのシェアはどうなっているのかも見ていこう。

電子書籍は書籍市場の8%!

 そもそも、電子書籍市場は書籍全体のうちどのくらいを占めるのだろうか。

 インプレスグループ調べによると、2012年度の推計値では電子書籍市場規模は729億円。2011年の629億円から100億円(15.9%)増加した。電子書籍市場は、2010年度から2011年度にかけて一時的に落ち込んでいたが、再び拡大基調となっている。

 そのうち、Kindleなどに代表される新たなプラットフォーム向け電子書籍市場は対前年比228.6%増の368億円。これは、ケータイコミックなどに代表されるフィーチャーフォン向け電子書籍市場の351億円(対前年26.9%減)を逆転している。

 日本ではこれまでケータイコミックが先行していたが、いよいよ世界と同様Kindleなどのいわゆる電子書籍が普及しつつあるというわけだ。

 出版科学研究所によると、2012年の書籍・雑誌の推定販売金額は1兆7398億円で、8年連続の前年割れになっている。書籍は同2.3%減の8013億円、雑誌は同4.7%減の9385億円だ。これには電子書籍の売上げが含まれていないと考えると、書籍の8013億円に前述の電子書籍市場規模である729億円を加えて8742億円。

 つまり、電子書籍の割合は約8%ということになる。減り続ける書籍の市場規模に比べ、電子書籍市場は伸び続けているのだ。

 なお、総務省の「電子書籍に関する利用状況についての調査研究報告書」(平成22年)によると、回答者全体の34%が電子書籍を利用した経験があると回答しており、認知度だけ見れば9割以上となっている。

 若年齢層ほど認知度・利用経験共に高く、年齢が高くなるほど逆に低くなる傾向にある。利用経験者の約半数が購入したことはないが利用経験はあると答えており、男性20代、女性30代で購入経験が高くなっている。ここからも、電子書籍は普及しつつあると言えそうだ。

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