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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 ― 第58回

READYFOR?、CAMPFIRE、JapanGiving……国内勢も勢いを増す

伸長中のクラウドファンディングはどこまで浸透したのか?

2016年02月08日 09時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII.jp

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『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>

クラウドファンディングは国内に浸透したのか?

 皆さんはクラウドファンディングを利用しているだろうか。クラウドファンディングとは、あるプロジェクトに対して不特定多数の人たちからインターネットを介して資金や寄付金を募れる仕組みを指す。

 応援したプロジェクトが資金調達達成すると、金額に応じてプロジェクト成果が送られてくるものも多く、尖ったガジェットや作品をいち早く入手できる場として、注目する人も少なくないようだ。

 世間にクラウドファンディングは浸透してきたのだろうか。市場規模とサービスのシェアなどを見ていこう。

大きく伸びているクラウドファンディング市場

 クラウドファンディングの市場規模はどのくらいなのだろうか。クラウドソーシング及びクラウドファンディング専門の研究会社Massolutionによると、2014年における世界のクラウドファンディング市場は、前年度比で167%成長している。

 北米が最大市場なのは変わらないが、アジアが急拡大しており、ヨーロッパを追い越して2番目の市場規模となっているのだ。2014年の市場規模は、北米は94億6000ドル(対前年比145%増)、アジアは34億ドル(同141%増)、ヨーロッパは32億6000ドル(同141%増)となっている。

 矢野経済研究所によると、2014年度の日本国内クラウドファンディング市場規模は、新規プロジェクト支援ベースで、前年度比59.5%増の197億1200万へと拡大している。世界でも日本国内でも、クラウドファンディング市場は大きく拡大しているのだ。

READYFOR?が一歩リード

 執筆現在の各サービスの状況を見ていこう。READYFORが運営するREADYFOR?(レディーフォー)は2011年3月のオープン以来、3750件以上のプロジェクトの資金調達を行ない、日本最多の15.2万人から19.3億円集めている。ほぼ1年前と比べると実績は倍以上に増えており、名実共に国内最大級のクラウドファンディングサービスとなっているようだ。

READYFOR?

 ハイパーインターネッツ運営のCAMPFIRE(キャンプファイヤー)は2011年6月にサービス開始。執筆現在、1300件以上のプロジェクトにおいて6万5000人以上から総額約6億円を集めている。

CAMPFIRE

 2001年に英国でスタートしたJustGivingの日本版旧JustGivingJapanは、JustGivingとのライセンス契約終了により、現在JapanGiving(ジャパンギビング)という名称に変わっており、運営母体もジャパンギビングに変更している。2015年1月までに、総額14億円、12万件の寄付があったという。プロジェクトによっては寄付額に応じてギフトがもらえるなど、寄付に特化したクラウドファンディングサービスと言えよう。

JapanGiving

 各サービスの国内におけるサイトランクをWeb解析ツールのSimilerwebで確認したところ、執筆時点で以下のようになっている。もちろん、順位イコールランキングとなるわけではないので注意が必要だ。Makuake(マクアケ)は、ホームページへのアクセス数が拡大しつつあるため、注目しておきたい。

国内クラウドファンディング系サイトランク
サービス名 国内ランク
1 Makuake 1983
2 READYFOR? 2861
3 CAMPFIRE 4697
4 Faavo 7467
5 MotionGallery 7812
6 JapanGiving 8629
7 GREEN FUNDING 12038
8 SHOOTINGStar 19925
9 COUNTDOWN 37802

(Similerweb)


 ランクに登場したサービスを一気に紹介しよう。Makuake(マクアケ)はサイバーエージェント・クラウドファンディング運営のクラウドファンディングサービス。サーチフィールド運営のFaavo(ファーボ)は地域・地方に特化したクラウドファンディングだ。

 GREEN FUNDINGはCCC(TSUTAYA)グループのワンモアが運営するクラウドファンディングであり、映画・出版・音楽などの様々なプロジェクト支援をしている。SHOOTINGStarは、JGマーケティング運営のクラウドファンディングだ。

 クラウドファンディング市場は世界的に伸びている。1年前と比べても格段にサービスが増えており、大手企業も多数参入している。支援を求める人たちにはうれしい状況が続きそうだ。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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