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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第32回

受信箱を空にするメールアプリ「Mailbox」を徹底解説

2013年12月25日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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進行中のプロジェクトはリストにまとめる

 Mailboxではタグやフォルダー振り分け機能などは用意されていない。その代わりに、「リスト」機能がある。特定のメールを登録し、ブックマークのように手軽にアクセスできる機能だ。進行中のプロジェクトに関連するメールはリストに登録し、気軽に再閲覧できるようにしておく、といった使い方ができる。不要になったら、まとめてアーカイブしたり削除したりできる。

メールを左に大きくスライドさせる

登録するリストの選択画面が開く。「Create New List」をタップして、リストを追加しよう

メール画面を左にフリックするとメニューが開くので「Lists」を開く

登録したメールがまとめて表示される

リストごとスライドさせれば、アーカイブしたり、先送りしたりできる

大量の未処理メールを処理する

 Mailboxは複数のメールを処理することはできない。基本的に、1通ずつ操作することになる。とはいえ、Mailboxを使い始める時点で、大量のみ処理メールがある場合は、一度すべて処理済みにしないと使い始められない。筆者の場合も、未処理メールが6万通以上あったので、一括処理した。

 一括処理の方法は「すべてアーカイブする」「未読メール以外をアーカイブする」「スター付きメール以外をアーカイブする」の3パターンから選べる。

メール一覧を下にスライドさせると、検索フォームが現れる。その上にある「Help Me Get to Zero」をタップする

3種類のアーカイブ方法から選ぶ

本アプリにしては珍しく確認ダイアログが開くので、「Archive」をタップする

初めてメールボックスを空にすると、メッセージが表示される。わざわざシェアすることもないので「Not Now」をタップしよう

メールボックスが空になった。中央をタップすると画像が全画面表示される。ユーザーによってはあまり意味がないが、この画像は毎日変更されている

先送りのタイミングをカスタマイズする

 メニューの「Settings」で各種設定を行なう。アカウントを追加したり、送信メールのデフォルトアカウントや署名などを設定できる。「Snoozes」では、先送りするタイミングを細かく設定できる。例えば、翌日扱いになる朝の時刻や、夕方とされる時刻、週の最初や週末の扱いなども決められる。朝6時に起きる人や、土曜日も仕事などの人は変更しておくといいだろう。そのほか、アイコンに表示する数字や通知の有無なども行なえる。

 「Dropbox」でアカウントを追加しておくと、メールにファイルを添付できるようになる。ちなみに、2013年3月にMailboxはDropboxに買収されている。

 ちなみに、サインアウトするには、設定のアカウントを削除するしなかない。削除するとMailboxに取り込まれているデータも消去され、元に戻せないので注意すること。

「Settings」で各種設定を行なう

「Snoozes」で、一日のスタート時間や夕方の時刻、週末の設定などを行なう

「Dropbox」でアカウントを追加しておくと、Dropbox内のファイルをメールに添付できるようになる

Dropboxへのアクセスを許可する

 以上が「Mailbox」の説明書となる。強制的にメールボックスを空にするというのは度胸がいるが、慣れてしまうとToDoの処理効率が格段にアップする。現状では保留にしてしまうことでも、わざわざ時刻を設定して先送りするくらいなら、今やってしまおうと思うようになった。万人に勧められるスタイルとは言えないが、一度試してみてはいかがだろう。メールの新しい活用法に、目からウロコが落ちるかもしれない。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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