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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第31回

Google Glassを買ってきた 接客まで“メガネ”だった

2013年12月19日 11時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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サンフランシスコ市内のGoogleオフィスに用意された、Google Glassのブティック。ガジェット売り場というよりは、高級メガネ売り場という雰囲気。天気が良いと、目の前にベイブリッジが広がる絶好のロケーションだ

 11月28日は米国の感謝祭。こちらではほとんどすべてのビジネスが止まり、ゆっくりと家族と過ごすホリデーシーズンの幕開けです。そんな日を楽しむ間もなく、サンフランシスコから羽田行きの飛行機に乗って東京へ出張し、そのまま長野・上田・東京・名古屋・松阪と回る強行日程。

 12月10日にサンフランシスコに戻ると、東京以上の寒波に見舞われており、時差ボケと風邪を治して今に至るといったところです。年末の忙しい時期いかがお過ごしでしょうか。

感謝祭で少し多めのGoogle Glassへの
招待状が配られた?

 東京へ向かう飛行機の中で1通のとても喜ばしいメールが届いていました。それは、Googleが試作機を作っているGoogle Glassをいち早く手に入れて試すことができる「Explorer Program」への招待状でした。もちろん1500ドルという高額商品なのですが、ぜひ使って見たかったガジェットだけに、妻と相談して購入することにしました。

 メールには、Thanksgiving(感謝祭)にちなんでと書いてあり、購入できる権利を少し多くの人に開放したようです。ただ、日本からアクセスしてもうまく購入画面に進むことができないため、FaceTime Audioで妻に電話をかけて(無料!)、色を選びながら購入しました。クリスマスプレゼント2年分ぐらいの買い物ですよね。

 購入できると、受取方法が選べるとのこと。以前はGoogleの本社があるマウンテンビューに直接取りに来ることが条件でした。今回の機会では米国内に住んでいれば郵送も可能で、そのほかに何ヵ所かあるGoogleのオフィスに取りに行くことも可能とのこと。せっかくなので、サンフランシスコにあるオフィスでの受け取りをすることにしました。

 帰国した翌日、いよいよGoogle Glassを受け取りにサンフランシスコへ向かったのでした。

まるで高級メガネブティックの
Google Glass専用スペース

 Googleの本拠地はマウンテンビューにあることがよく知られていますが、サンフランシスコのベイブリッジのたもとにも、エンジニアリングやセールスの拠点、フォトスタジオなども備わっているオフィスがあります(詳しくはウェブサイトをチェックしてください)。オフィスは2階から4階にありますが、5階がGoogle Glass用に確保されたスペースになっていました。

Google Glassのためのスペースへの入り口。ちなみにロゴの「A」はGoogle Glassに用いられているプリズムと同じで、良いデザインですね

 入ると、早速Google Glassをかけた受付担当が2人座っており、予約の時間を確認し、担当者が来るまでフカフカのソファーに座らされ、冷蔵ケースから好きなドリンク(ビールもあり)を用意してくれました。

 ちなみにコーラは、ガラスビンに入っているメキシコのコカ・コーラが用意されていました。米国向けコーラとは砂糖が違うらしく、サトウキビのまろやかな甘さが密かな人気なのです。

 床はコンクリートそのままに、きれいな家具が並べられたガレージっぽいモダンなコーディネート。そこにGoogle Glassがディスプレーされ、奥には接客用のテーブルがたくさん用意されています。机の上にはChrome Bookがセットされ、鏡も置かれています。

Google Glassが展示してある什器と、奥に広がる接客スペース。いたるところに鏡があり、「身につけるガジェットを販売するための場所」という新たなスタンダードを作り出しそうな気配すらあります

 Google Glassは現在5色展開。鏡とともに本体の各色が1つの什器にセットされており、気軽に試着できるようになっていました。宙に浮いて固定されている演出がなされていましたが、固定には什器から生えたmicroUSBを使っていました。充電とディスプレイを両立させるアイディアですね。

開封の儀は、店員さんの目の前で

 ソファーに迎えに来てくれたのはリサさん。筆者がオーダーしたのと同じ白いGoogle Glassを自然に着こなしています。空いている接客用テーブルに通され、まずは挨拶。そして、Google Glassを持つのは初めてか? 今までにかけたことがあるか? という質問もそこそこに奥に用意してある筆者のGoogle Glassを取りに行きます。

筆者が接客を受けているところ。まだまだ購入者は少ないのか、ガラガラの室内で1人説明を聞きました。少なくともあと15組は、同時に接客可能なキャパシティーを備えており、本格的に売り出す際にもそのまま使われるかもしれません

 ほどなくして戻ってきたリサさんの手には、黒いGoogle Glass専用の紙袋。その中には入っている靴の箱ほどの大きさのパッケージがあり、袋から取り出して目の前に置いてくれました。「さあ、あなたのですよ!」と開けるように促されます。

 新しいガジェットを買ってきたら、つい写真を撮りながらパッケージを開ける“開封の儀”を執り行うのですが……、なんてことを考えつつ、箱のふたを開けました。すると、薄い紙で箱がパックされており、さらにそれを開けるとGoogle Glassが現れます。自宅でこれをやったら興奮の瞬間なのですが、慣れない接客を受けていることもあり、むしろ緊張の瞬間でした。

 「さあ、取り出して、かけてみて」とリサさん。いわれた通りかけてみると、どうも鼻当てがずり落ちてしまって、上手くいきません。一度外し、リサさんに手渡すと、鼻当てをけっこうな力でぐいぐいと狭めはじめました。「フレームはチタン製なので、強く曲げながら調節してくださいね」と何度も曲げながら調節していきます。

 Google Glassのベストポジションは、メガネ上部のフレームがちょうど眉毛のラインにかかるあたり。ディスプレイを映し出すプリズムが、右目の少し上部、視界の中心から30度ほど上に位置するあたりが良いそうです。確かにこの位置にすると、常にかけっぱなしでも視界を邪魔しないので便利ですね。

 ポジションを机の上にある鏡で確認しながら、完璧な状態に整えました。

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