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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 ― 第32回

あらためて「Google Glass Explorer Edition」開封の儀

2013年12月21日 12時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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チタン製のフレームは軽く丈夫で、なにより端正な美しさ。必要なパーツはすべて右側に集められており、左側のフレームはまさにシンプルなメガネのよう。身につけるものとしてデザインに気を配った後を垣間見ることができます

 前回はGoogleのサンフランシスコオフィスに用意されたオシャレなブティック風ラウンジでGoogle Glassを受け取り、簡単なレクチャーを受けましたが(関連記事)、せっかくなので、再度Google Glassのパッケージを開封しながら、どんな製品なのか見ていきましょう。

Google Glassのパッケージは
ハイブランドを意識した構成

 前回も紹介しましたが、Google Glassは黒くて質感の高い紙袋に入っています。「GLASS」と書かれており、サイドには「X三」のような表記。おそらく「Explorer Edition」を意味しているのではないかと思います。

 紙袋の中には、ちょうど靴箱ほどのサイズのGoogle Glassが収められた箱と、サングラス仕様になっているサンシェイドが収められていました。いずれもガジェットのパッケージというよりは、ブランド品の箱のような作り込み。現在は1500ドルという価格ですが、量産モデルでは安くなるんじゃないかと想像していました。しかしこのパッケージの雰囲気を見ると、今後量産モデルを出すにせよ、そこまで値段が下げたくないんじゃないかと思いました。

Google Glassのパッケージは、高級ブランドの袋と靴箱のような印象。これはなかなか安くならないかもしれないという印象を持ちました。充電ケーブルも専用デザインです。付属の専用ポーチは、カバンの中に入れてもつぶれないよう、底に固いシェルが仕込まれています

 箱を開けると、薄い紙が箱の縁に貼り付けてあり、これを剥がすとGoogle Glass本体が出てきます。鼻当てと右の終端を固定する溝が切ってあり、台紙には各部の簡単な解説が書かれていました。パッケージを開けて製品が納められている様子を見るだけで、一通りのボタンの位置などが把握できる仕掛けです。

 メガネで言うと、鼻当てと上部のフレームがあってレンズが無い状態。右目側に本体とカメラ、そしてディスプレーが内蔵されており、投影された画面表示はプリズムを使って右目で見られる仕組みになっています。プリズム部分は角度を変えることができ、視野の中にディスプレー全域が映るように調整できます。

Google Glassのプロジェクション部分。白い筐体から投影し、プリズムで90度角度を変え、目に映像を届けます。約2.5m先に25インチの画面が浮かんでいるイメージです

 カメラやプリズムが搭載された部分が本体にあたり、外側はタッチパネルになっています。タップ、前後のスクロール、下へのスワイプというシンプルな操作方法で、Google Glassに映った内容を操作できます。また、着脱センサーや角度センサーがついており、装着したり、30度上を向いて元に戻すと画面が点灯します。

500万画素のカメラはf/2.5。非常に広角で、視野で見ている様子に近い再現をしてくれます。ビデオは720pのHD録画ができます

 本体部分にはシャッターボタンが配置されており、押せばいつでも写真が撮れるほか、長押しで動画撮影も可能です。電源ボタンが本体の内側にあり、長押しすると電源オン/オフが可能です。カメラのスペックについては後ほど紹介します。

筐体の右上にはシャッターボタンがあり、押せば写真が撮影できるほか、長押しでビデオ撮影にも対応します。また、プリズム部分の付け根は稼動しますが、黒く着られたスリットは瞬きを検知でき、直近のバージョンアップで「ウインクで写真撮影」という機能が追加されました

 さらにその後ろの部分はバッテリーですが、ここには骨伝導スピーカーが内蔵されています。効果音や人との会話などは、ちょっと音が小さめながら、キチンと聞き取ることができ、周りへの音漏れもほとんどありません。外観で語れることはほぼこれぐらい。とてもシンプルな構成です。重さは手元のハカリで43.8gでした。

Google Glassからの音は、バッテリー部分に埋め込まれている「GLASS」と書かれた骨伝導スピーカーによって聴くことができます。効果音だけでなく、電話やビデオ会議の際の人の声もクリアに聞き取れます。意外と音漏れはしない点も優秀。もっとキチンと音を聞きたい場合は、microUSBコネクターに接続できる付属イヤホンを利用できます

単純なスペックは
2年前のAndroidスマートフォンのよう

 Googleのウェブサイトには、Google Glassのスペックシートが用意されています(https://support.google.com/glass/answer/3064128)。また、米国の複数のウェブサイトの情報でも、アーキテクチャーについて語られています。

 CPUには、OMAP 4430が利用されているとのことです。これは1~1.2GHzデュアルコアのプロセッサーで、2011年頃のAndroidタブレットやスマートフォン、たとえばAmazon Kindle Fireやドコモから発売された「LUMIX Phone P-02D」などと同じものです。

 メモリーは16GB搭載しており、写真やビデオ、Glasswareと呼ばれるGoogle Glass用アプリケーションで利用できるのは12GBほどです。またディスプレーは640×360ピクセルという解像度で、これがプリズムに反射されて見ることができます。あまり性能が高いわけではないようにも見えますが、2年前のスマートフォンだってHDビデオの撮影や再生ができていたわけで、良いバランスと言えるでしょう。

 カメラは500万画素を搭載しており、1280×720ピクセル(720p)のHDビデオ撮影が可能です。フルオートでの操作となり、見たままを記録するカメラといったところです。なお、静止画像はJEPG形式、HDビデオはH.264 AACで記録されており、ビットレートは5.33Mbps、音声はステレオで記録されていました。10秒でおよそ6.5MBの容量になります。

 写真の撮影データを見てみると、ISOは68~2176までで自動的に設定され、焦点距離は常に2.95mmと記録されていました。また、確認した撮影写真では、f/2.5固定、シャッタースピードは1/1767~1/15の間で可変していました。最も暗いケースでは、ISO 2176・f/2.5・シャッタースピード1/15での撮影となるようです。これではもちろん、頭の揺れでブレますよね。

アクティブシェイドは、Google Glassをサングラスに変身させるレンズ。鼻当ての間に挟み込む形で固定します。これを取り付けると、よりメガネらしい雰囲気になりますね。日差しの強い中では、Google Glassの画面が見にくいため、サングラスを利用する事で画面が見やすくなります

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