なんらかの形で全録機能を搭載する
東芝の「REGZAサーバー」&「REGZAブルーレイ」
画質の面以外でBDレコならではのメリットを訴求しているのが、東芝とシャープだ。東芝は、最新モデルのすべてが何らかの形で全録機能を盛り込んできた。つまり、普通のテレビと組み合わせることで、手軽に全録が楽しめるようになるという提案だ。
最上位モデルの「DBR-M490」(実売価格13万8000円前後)は、地デジ×6chの全録が可能な「タイムシフトマシン」に加え、通常録画用のトリプルチューナーのうち2つまでを全録用として追加できるようになった。
この2つは地デジ/BS/110度CSのチャンネルから全録するチャンネルを選べるので、BSや110度CSを全録したいという人にはありがたいだろう。
手軽に地デジの全録をしたいなら「D-M470」(HDD容量2TB 実売価格10万円前後)もある。こちらはBDドライブなしのHDDレコーダーで、地デジ6chの全録と地デジ/BS/110度CSの通常録画ができる。通常録画用チューナーを全録用に割り当てることも可能だ。一般の薄型テレビで東芝自慢の全録機能を追加できるレコーダーというわけだ。
そして、スタンダードな3チューナー搭載の「DBR-T460」(HDD容量2TB 実売価格12万円前後)と「DBR-T450」(HDD容量1TB 実売価格10万円前後)は、3チューナー機として使えるほか、最大3チャンネルまでの全録も行なえるようになっている。
全録専用もできるし、2チャンネル全録+1チューナー、1チャンネル全録+2チューナーという割り当てが可能で、もちろん地デジ/BS/110度CSの好きなチャンネルを全録できる。
これは、液晶テレビの「REGZA Z8」シリーズを保有するユーザーの「地上6ch全録では足りない」という要望に応えるもの。BSや110度CSを追加してもいいし、首都圏ならば地デジの余ったチャンネルを全録してもいい。
このように、テレビに全録機能を追加できる魅力を盛り込み、従来のBDレコとはひと味違った楽しみ方ができるようにしたものだ。用途に合わせて選べるようになっており、全録がより身近に楽しめるようになるだろう。
BDの再生開始時間を短縮できる
シャープの「AQUOSブルーレイ」
シャープは、BDレコーダーとしての使い勝手のよさを追求。最新モデルのラインナップは、3チューナー機の「BD-T2500」(HDD容量2TB 実売価格11万8000円前後)と「BD-T1500」(HDD容量1TB 実売価格10万5000円前後)、2チューナー機の「BD-W1500」(HDD容量1TB 実売価格8万円前後)と「BD-TW550」(HDD容量500GB 実売価格6万5000円前後)、1チューナーの「BD-S550」(HDD容量500GB 実売価格 6万円前後)となる。
全モデルが高トルクモーターを採用しディスクの回転加速スピードを向上した高速型BDドライブを搭載。BDソフトの再生開始を高速化している。BDソフトは再生開始まで時間がかかるものが多いが、そんな待ち時間を減らしより快適に楽しめるようにしている。
そのほか、録画した番組のサムネイルを約5分ごとに記録しておくことで、番組の内容をわかりやすくする「新・見どころポップアップ」も採用。見たいシーンを探してすぐに再生できるようにしている。
このほか、視聴している番組を常時一時録画しておき、見逃した場面でも巻き戻して再生できる「ちょっと戻っテレビ」など、便利な機能が充実している。より簡単かつ快適にテレビ録画やBD再生を楽しめるようになるモデルで、一般的なユーザーにはより手軽に使えるだろう。
このように、最新BDレコは、各社でアプローチが大きく変わってきており、使い方に合わせた選択が重要になってきている。高画質か、全録か、使いやすさか、自分のスタイルに合わせて吟味しよう。
4Kに近い画質を実現する最新テレビと
最新BDレコを組み合わせるとどうなる!?
薄型テレビやBDレコの最新の高画質技術があれば、フルHDでも4Kに迫る高画質映像を楽しめることがわかっていただけただろうか。
しかし、これだけでは十分ではない。こうした高画質機能を使いこなすことも重要。
そこで次回は代表例として東芝の薄型テレビ「REGZA Z8」と、ソニーのBDレコ「BDZ-ET2100」を使い、その高画質機能の実力を検証していく。さらなる高画質を引き出すための使いこなしにもチャレンジしていくので、これを参考により高画質なフルHD映像を堪能してほしい。
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