前回までで、ある意味最強な画質のフルHDテレビとBlu-ray Discレコーダーを紹介したが、それら最新薄型テレビと最新BDレコを組み合わせたら、4Kに迫る“最強のフルHD”が実現できるのではないだろうか? そこで今回は、両者を組み合わせた究極のフルHD画質に挑戦していく。
今回使用する薄型テレビは東芝「REGZA 47Z8」、BDレコはソニー「BDZ-ET2100」だ。どちらも4Kには非対応だ。この両者を組み合わせ、最高の画質を追求していく。
フルHDテレビでも4Kモードは有効か!?
まず最初に、一番気になるであろうこと――フルHDテレビにBDレコの4K用画質モードで映像を表示した場合、それが有効であるかを試してみた。
具体的には、BDZ-ET2100の画質モードで、フルHDテレビ用の「スタンダード」と「4Kテレビ」、参考のため「BDシネマ(4Kテレビ)」をREGZA Z8に表示して比較してみた。個々の高画質機能や調整方法は後述する。
同じREGZA Z8で表示しているにも関わらず、スタンダードと4Kテレビでは芝生の細かさがかなり違っていることがわかる。
これでフルHDテレビが4Kテレビに化けるわけではないが、4Kテレビ向けの画質モードを使うと、フルHDテレビでもより精細感の高い映像になることがわかった。
BDシネマ(4K)は暗部や中間調の再現も変化しているため、厳密は比較はしにくいのだが、高品質ソースを想定した画質設定のため、4Kテレビモードよりもさらに芝生のディテールが細かく見える。
これはなかなかのもので、これに加えて、テレビ側で基本的な画質調整(明るさや暗部再現、色再現のバランスなど)をきちんと追い込めば、かなりのレベルの映像が得られるだろう。これならば当分は4Kテレビはいらない(かも)。
この連載の記事
-
第2回
AV
最新BDレコはフルHDテレビで4K画質を堪能できる!? -
第1回
AV
プラズマも選択肢!? 4K時代になっても使えるフルHDテレビ -
AV
4Kより安価で、4K画質に迫る! 最新テレビ&BDレコ - この連載の一覧へ