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長~く使える極上のPCケース2013 第3回

長~く使える極上のPCケース2013【SliverStone/NZXT編】

2013年11月03日 12時00分更新

文● 加藤 勝明

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抜群の収容力に惚れ惚れとする

 外観を堪能したところで内部のチェックに入ろう。フルタワーケースだけあってPhantom 820のパーツ収容力は今回紹介する8製品の中でも群を抜いている。

 標準搭載のファンは4基(正面・背面・左側面・天井)だが、最高9基にまで拡可能。天井や底面は水冷のラジエーターユニットの固定にも対応している。天井は最大360mm、底面は240mmのラジエーターを固定できるため(背面に140mmのラジエーターも追加可能)、CPUのOCが前提でも十分な冷却力を確保できるはずだ。

側板を解放したところ。右側下部が箱状になっているシャドウベイ部分だ

普通サイズのATXマザーがMicro ATXのように見えるほど大きい。搭載可能なビデオカードの長さは最大333mmとなる

   また、本製品の3.5インチシャドウベイはマザー側から配線やドライブが一切見えないような箱形になっている。そのためドライブ交換時には右側面からアクセスする必要があるため、メンテナンス性はあまりよろしくない。HDDを付け替える前提で運用するマシンにはちょっと使いにくいだろう。

5インチベイはツールレスで固定可能な設計。5インチベイのすぐ下に謎の金具があるが、これはビデオカードに向けナナメに風を当てるためのファンを設置する場所だ(120mm/140mmファンが固定可能)

Phantom 820のシャドウベイは箱形で、マザー側からドライブ類が見えないという独特の設計。ケーブルがのたうつ姿を見せたくない、という美意識の表れだと思うが、ドライブ交換が激しい人はちょっと使いづらいかも。ただし仕上がりは非常に美しい

シャドウベイ用のトレイは2.5インチ対応。箱形のシャドウベイにはホットスワップ対応のような気の利いた装備はないので、単純にドライブを載せるだけの簡単なパーツだ

左側板には200mmの巨大吸気ファンを搭載。マルチGPU環境でもしっかりとビデオカードを冷却できる

動作時の温度をチェック!

 では動作中の温度チェックに入ろう。ファン類はケース側のファンコンに接続し、最低速に設定した(マニュアルにも明記されていないが、LEDの光量を見るかぎりファンコンは3ないし5段階設定のようだ)。

各部の温度(単位:℃)

 CPU以外はバラックとほぼ変わらない温度となった。CPUの温度がやや高いが、リテールクーラーの表面積が狭いうえに空間が広いため、CPUクーラーに当たる気流が上手く生成されななかったためと推測できる。Phantom 820に相応しい巨大なクーラーでないと、真の冷却力は堪能できないのかもしれない。

 というわけで第3回はこれにて終了。第4回はアルミ加工を得意とするAbeeとLian-Liの対決と、全8製品のまとめをお届けしよう。

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【機材協力】

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