GALAXYシリーズと連携する
腕時計型デバイス「GALAXY Gear」
サムスンがIFA 2013に合わせて発表した新製品として、もうひとつ注目を集めていたのが、Buletooth 4.0でGALAXYシリーズと接続して活用する腕時計型デバイス「GALAXY Gear」だ。見た目は、まさに腕時計そのもの。サイズは136.8×56.6×11.1mmと、やや大きめの腕時計といった感じ。実際に腕に付けてみても、サイズの大きさからか、かなりの存在感がある。重量は73.8gで、腕に付けていても特に重いとは感じなかった。
搭載されているディスプレーは、320×320ドットの1.63型有機ELパネル。この画面に、時計を表示したり、GALAXYシリーズと連携してメールやメッセージ、電話の着信通知を表示したりできる。また、GALAXY Gearに搭載されているマイクとスピーカーを利用して通話もできる。GALAXY Gearを耳に近づけて通話するというのは、回りからみると滑稽に見えるかもしれないが、スマホ本体をカバンに入れている時の着信に応答する場合などには重宝するかもしれない。
スリープからの復帰は、側面にあるボタンを押すが、基本的な操作は、スマホ同様に画面をタッチして行なう。左右や上下にスワイプしての画面切り替えや、2本指でのピンチイン、ピンチアウトでの表示画像の拡大縮小など、アクションはスマホとほぼ同じなので、戸惑うことはない。タッチ操作のレスポンスも十分にスムーズで、特に不満は感じなかった。
GALAXY Gearには、アプリも豊富に用意されている。スケジュールの確認やボイスメモなど、単体でもなかなか幅広く活用できる。そして、バンド部分に取り付けられている190万画素のカメラを利用し、静止画や動画の撮影も可能。撮影データを取りだしての画質確認はできなかったが、GALAXY Gearの画面内で確認した限りでは、ちょっとしたメモ程度であれば十分活用できそうだ。
そして、サードパーティー製のアプリも充実している。中でもLINEのアプリが当初から用意されており、GALAXY Gear側でメッセージの確認などが行なえるのは、なかなか魅力的だ。
カラーバリエーションは、白や黒、オレンジなど豊富に用意されている。内蔵バッテリー容量は315mAhとそれほど多いわけではないが、1日は十分に使えるとのこと。一般的な腕時計と違い、毎日の充電が欠かせないと思われる点はやや面倒かもしれない。本体にはmicroUSB端子はなく、充電は専用のアダプターを使って行なう。
機能や使い勝手は、腕時計型デバイスとして想定の範囲内という印象ではあるが、GALAXYシリーズを、より便利に活用するグッズとしては、十分な魅力を備えていると感じた。対応機種は、今回発表されたGALAXY Note 3に加え、GALAXY S4、GALAXY S III、GALAXY Note IIでも今後Android 4.3 へのアップデートに合わせて利用可能になる予定。もちろん、日本でも10月以降に発売を予定しているので、対応するGALAXYのユーザーは要チェックだろう。