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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 ― 第125回

volcaシリーズ企画開発者インタビュー第2弾

KORGのシンセは奇跡と最高密度の設計によって作られた

2013年06月29日 12時00分更新

文● 四本淑三

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今回はvolca bassのお話

 先週発売されていきなり品薄状態になってしまった、コルグの「volca」シリーズ。取材を取りまとめたワタクシも、自分の書いた記事を読み返しているうちに欲しくなり、通販でvolca beatsを買おうと思ったら「入荷時期未定」に……。そんな酷な状況でvolcaシリーズのインタビューは「volca bass」の話題へ。

 volca bassは、90年代のアシッド・ハウスでさかんに使われた「TR-303」型のベースマシンで、「スライド」という機能の付いた16ステップのシーケンサーが特徴。指定したステップのみトリガーを出さず、ピッチだけ滑らかにポルタメントする機能で、これがベースのシーケンスに欠かせない要素として、すっかり定着している。発音のタイミングといい、ポルタメントのカーブといい、あの独特のノリが再現できていて、TBフォロワーには大満足のはず。

 もちろん、ただそれだけではない。この時代にわざわざアナログで出す理由は音しかない。volca bassの魅力は、3オシレーターによる分厚い音と、現代の高精度なパーツで量産品として蘇った、miniKORG700S由来のフレッシュなフィルターサウンドだった。

volca bassの公式ムービー。高橋さん自身が出演して英語で解説。カッコいい!(bassの音と高橋さんが)

過去最高密度の基板設計

―― というわけで次はvolca bassです。この鍵盤部分のセンサーは何ですか?

高橋 静電容量です。

坂巻 ちなみに、ここの部分は基板むき出しなんですよ。

―― スタイロフォン※1みたいなイメージですよね。それは安く上げようということで?

高橋 いや、基板でこれをやるのは安くないですよ。

坂巻 基板じゃないほうが安いかもしれませんね。基板って金を使っているじゃないですか。それを見えるようにしようと高橋くんが言い出して。

高橋 この文字も全部基板です。

坂巻 この変なテクスチャーも見えるじゃないですか。これも全部基板です。黒いからそう見えないだけで。

基板のテクスチャーと素材感(?)を生かしたタッチセンス式キーボード実は電池の蓋もこの基板のテクスチャをリピート

―― これ、基板は何枚入ってるんですか?

高橋 これは2枚ですね。

坂巻 まあ中を開るとゾッとしますけどね。過去最高密度だよね?

高橋 センサーやボリュームが載っているメイン基板の上に、音源も電源もマイコンも全部載っているんです。パネルの上にコネクターやらボリュームやらが、ぎっしり埋まってるじゃないですか。

―― 機構部品のある場所には入らないですからね。

高橋 そうそう。その他の空いている場所に回路を入れるんですが、ほとんど場所がないんですよ。

※1 元祖ガジェット楽器のスタイロフォン。鍵盤状の金属面を接点の付いたペンでなぞって鳴らす。

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