同型機2台で接続するのが高速!
障害物に弱いといわれる5GHz帯の無線LANではあるが、もっとも遠く、いくつかの遮蔽物がある寝室でもそれなりの速度が出ている。これは各機器のMIMOが効いていると判断してよさそうだ。
今回の計測では、バッファローのWZR-1750DHP/EとNECのAterm WG1800HPがかなりの高スループットを叩き出している。親機と同型の子機をリンクさせたうえでノートPCを有線接続する、いわゆる無線LANコンバーターとして通信しているためかもしれない。
一方、アイ・オー・データ機器のWN-AC1600DGRは通信速度が伸び悩み(といっても近場では100Mbpsは軽く超えているわけだが)、寝室ではアンテナ感度がかなり下がって速度低下が激しくなる結果となった。親機の最大通信速度は先の2機種と同等なものの、リンクさせたUSB 3.0接続の子機のMIMOアンテナ数(ストリーム数)が少なかったためだろう。
プラネックスコミュニケーションズのMZK-1200DHPは上記3製品に比べると親機の最大通信速度が低いが、親機と同じ室内(仕事場)や壁1枚を隔てた近距離(居間)ではかなり検討している。
特筆すべきはトイレや浴室のような閉鎖空間でも、それほど速度低下を感じることなく通信できたこと。IEEE 802.11acに対応した防水タブレットなどを浴室に持ち込んでDLNAを利用してPCに録りためたフルハイビジョン動画を再生するなんてこともラクラクできそうだ。
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