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1Gbpsを超えるIEEE802.11acが本格始動へ 製品の告知も

2013年03月01日 21時45分更新

文● ASCII.jp編集部

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バッファローが発売を予告しているIEEE802.11ac/最大1300Mbps対応の無線LANルーター「WZR-1750DHP」

 総務省は、次世代高速無線LANシステムに関連して、電波法施行規則等の一部を改正する省令案および周波数割当計画の一部を変更する告示案について、電波監理審議会が原案のとおりにすることが適当であるという答申をしたと発表した。

 今回の省令案/関連告示案は、次世代の無線LAN技術であるIEEE802.11acで1Gbpsの実効速度を実現するために必要なものだ。

 IEEE802.11acは現行の無線LANの上位規格であり、IEEE802.11a/nと同じ5GHz帯の周波数を用いている。ただし、IEEE802.11nが40MHz幅の周波数を用いているのに対し、IEEE802.11acでは、80MHz幅や160MHz幅に拡大する予定で、今回の答申でこれが認められる方向性になった。

 ちなみにIEEE802.11acにはMIMOによる多重化の拡張や変調信号の多値化といった技術も含まれている。現時点で“11ac技術を採用”などとされる無線LAN機器は、現行の規則で認められた40MHz幅のまま、これらの技術を先行して採用し、最大600Mbpsといったスペックを実現している。しかし実効速度の大幅な高速化には、利用する周波数の拡大が不可欠であると言える(川の幅を物理的に2倍、4倍に広げることで、流れる水の量を増やすと考えるとわかりやすい)。

 バッファローでは、この関連規則に準拠した「IEEE802.11ac」対応製品のリリースを告知している。親機となる無線LANルーターは、最大1300Mbps対応(2.4GHz帯利用時は最大450Mbps)の「WZR-1750DHP」、最大866Mbps対応(2.4GHz帯利用時は最大300Mbps)の「WZR-1166DHP」という2機種(ともに80MHz幅を利用)。

 正式な発売日・価格などは、関連規則の告示後に発表するとしている。


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