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IEEE 802.11acからワイヤレスHDDまで――最新無線LAN事情 第3回

なにコレ便利っ! “使える”無線LAN対応機器を大紹介

2013年06月27日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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 前回紹介したIEEE 802.11ac対応の最新無線ルーターを導入予定の人、そしてすでに導入済みという人は、快適さを求めているはずだ。

 ただし、速度や接続性だけが快適さの要素ではない。そこで、本特集最終回となる今回は、最新の“使える”無線LAN対応周辺機器を紹介していく。

今回紹介する主なデバイスたち

デバイスサーバーとして使えるストレージ製品

ポータブルなメディアサーバーやWi-Fiカメラなど

 ただPCやスマホをネットに接続するだけでは勿体ない! 周辺機器でいろいろと活用していこう!!

 ……と、その前に。実は前回の速度測定の記事公開に間に合わなかったネタが1つある。まずはそこからはじめる(コラム参照)。

スマホはIEEE 802.11acで速くなるのか?

IEEE 802.11acに対応したNTTドコモ「ARROWS NX F-06E」

IEEE 802.11acに対応したNTTドコモ「ARROWS NX F-06E」

無線LANの周波数帯を切り替えてベンチを測定した

無線LANの周波数帯を切り替えてベンチを測定した

 各キャリアーの2013年夏モデルから、スマートフォンやタブレットでもIEEE 802.11acに対応する製品が登場している。それでスマホのネット接続速度は速まるのか、計測してみた。

 用意したスマホはNTTドコモ「ARROWS NX F-06E」。IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、もちろん2.4GHz帯と5GHz帯の両方で通信可能。無線LANの詳細設定で、周波数帯を任意で切り替えることができる。

 無線ルーター親機にはNECの「AtermWG1800HP」を使用。親機は5GHz帯と2.4GHz帯のいずれでも通信可能な状態にしてある。インターネットへは「auひかり マンションタイプV」(VDSL方式、最大通信速度上下とも100Mbps)で接続されている。

スマホからネット接続
下り(Mbps) 上り(Mbps)
2.4GHz 28.3 8.52
5GHz 34.9 12.4

 まず、インターネット接続について計測。標準ブラウザーから「ラピッドネット」(http://www.rapidne.jp/)にアクセスして計測(10回試行した平均値)。それほど差は出ないはず……と予想したとおり、わずかな差で5GHz帯のほうが速い結果に。

ネットワークにも対応するAndroid向けファイラーアプリ「ESファイルエクスプローラー」でネットワーク越しのファイルコピーを試みる

ネットワークにも対応するAndroid向けファイラーアプリ「ESファイルエクスプローラー」でネットワーク越しのファイルコピーを試みる

50MBの.docファイルを、PCからスマホの内蔵メモリにコピーし、かかった時間を計測した

50MBの.docファイルを、PCからスマホの内蔵メモリにコピーし、かかった時間を計測した

PC→スマホデータコピー
要した時間(秒)
2.4GHz 53.8
5GHz 38.7

 次に、LAN内でのデータ転送速度を計測。親機の有線LANにPCを接続して一部ファイルを共有。ARROWS NX F-06Eに、ネットワークに対応したAndroid向けファイラー「ESファイルエクスプローラー」をインストールして、PCに置いた50MBのWordファイルを端末にコピーするのに要した時間を計測した(10回計測した平均値)。

 結果的には、こちらも5GHz帯のほうが高速であるという結果になった。

 ということで、IEEE802.11ac対応のスマホでも、きっちり無線LANの速度は向上していることが明らかに。無線LANをIEEE 802.11acにしたら、次のスマホ機種変では対応機種を選択したいものだ。

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