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「GR」に「RX1」に「DP2 Merrill」……今高画質コンデジがアツい! 第1回

フォーサーズよりデカいセンサーのコンデジ6機種をチェック!

2013年06月10日 12時00分更新

文● 周防克弥

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フルサイズセンサーを搭載する超高級機
ソニー「DSC-RX1」

ソリッドな印象。持った時には重量感を感じ、高級感がある。サイズは幅113.3×69.6×高さ65.4mm、質量はバッテリーメディア込みで約482g

ソリッドな印象の外観。持った時には重量感を感じ、高級感がある。サイズは幅113.3×69.6×高さ65.4mm、質量はバッテリーメディア込みで約482g

 今回紹介する中でもちょっと反則っぽいのがフルサイズの撮像素子を採用するソニーの「DSC-RX1」だ。

 ソニーのデジカメのラインナップはレンズ交換できるデジイチの「α」とできない「サイバーショット」があるが、RX1はまぎれもなく後者のフラッグシップ機にあたる。

 フルサイズ素子は有効約2430万画素。レンズは35mmの単焦点で開放F値はF2.0だ。カールツァイスの「ゾナーT*」の名前を冠している。最短撮影距離は約20cmでそこそこ寄れる。

大きなレンズが目立つ。グリップ部分に凹凸はないが、ゴムが滑り止めになりホールディング性は高い

大きなレンズが目立つ。グリップ部分に凹凸はないが、ゴムが滑り止めになりホールディング性は高い

液晶モニターは3型、約123万画素の高精細パネルを搭載している。屋外の明るいシーンでも見やすい。インターフェースは「サイバーショット」や「α」シリーズとほぼ同じ。ダイヤルとホイールとで設定値の変更も楽にできる

液晶モニターは3型、約123万画素の高精細パネルを搭載している。屋外の明るいシーンでも見やすい。インターフェースは「サイバーショット」や「α」シリーズとほぼ同じ。ダイヤルとホイールとで設定値の変更も楽にできる

レンズに組み込まれた絞りリングが特徴。絞り優先時とマニュアル露出時の絞り設定はリングで行なう。レンズ先端にマクロと通常撮影の切り替えがついているのはかなり使いやすい。また露出補正ダイヤルはホールディングしたまま親指で操作しやすい位置に配置されている

レンズに組み込まれた絞りリングが特徴。絞り優先時とマニュアル露出時の絞り設定はリングで行なう。レンズ先端にマクロと通常撮影の切り替えがついているのはかなり使いやすい。また露出補正ダイヤルはホールディングしたまま親指で操作しやすい位置に配置されている

内蔵ストロボもあり、ボタンでポップアップする

内蔵ストロボもあり、ボタンでポップアップする

フォーカスの切り替えレバーが前面下部にある。アナログ的操作ができるレバーやボタンは素早い操作ができる

フォーカスの切り替えレバーが前面下部にある。アナログ的操作ができるレバーやボタンは素早い操作ができる

バッテリーとメディアは下部から。三脚穴がレンズ光軸の真下にあるのはうれしい

バッテリーとメディアは下部から。三脚穴がレンズ光軸の真下にあるのはうれしい

Fnキーで設定を呼び出した状態。ソニーのデジカメに共通した仕様

Fnキーで設定を呼び出した状態。ソニーのデジカメに共通した仕様

レンズの補正機能をオン/オフできる。画面の状態がデフォルト設定。歪曲補正機能を入れると連写速度が低下する場合があるが、連写時の記録速度を気にしないなら入れておいたほうがいい

レンズの補正機能をオン/オフできる。画面の状態がデフォルト設定。歪曲補正機能を入れると連写速度が低下する場合があるが、連写時の記録速度を気にしないなら入れておいたほうがいい

 見た目はクラシカルでシンプルなデザインだが、中身は最新のサイバーショット。エフェクト系の機能やフルオート機能までなんでも揃っている。

 値段も高く、単焦点、フルサイズとハイスペックでマニア向けな印象だが、ベーシックな機能をしっかり押さえていて普通に使うのに不便さを感じない。

20万円超の価格に見合う画質

撮像素子が大きい分、背景がボケやすいというが、逆に言うとピントが浅すぎてしまう。ボケ方はちょっとエッジが残る方向性で煩雑なシーンだと目立ってしまうだろう

撮像素子が大きい分、背景がボケやすいというが、逆に言うとピントが浅すぎてしまう。ボケ方はちょっとエッジが残る方向性で煩雑なシーンだと目立ってしまうだろう

階調幅は広く、露出も安定していてオートのままも安心して撮影できる。エッジ強調が控えめだが全体の解像感が高い

階調幅は広く、露出も安定していてオートのままも安心して撮影できる。エッジ強調が控えめだが全体の解像感が高い

遠景での解像感とシャープネスが高く、高解像な画像を記録できる。逆光なので明るい部分には若干フレアが発生しているが、それ以外の部分は解像感の低下や階調の低下も見られない

遠景での解像感とシャープネスが高く、高解像な画像を記録できる。逆光なので明るい部分には若干フレアが発生しているが、それ以外の部分は解像感の低下や階調の低下も見られない

 発売は2012年11月で、現在は約24万円前後と発売直後よりは購入しやすくなった。とはいえ、普及帯のミラーレス機が2台以上買えてしまう価格である。そうそう手が出ないだろうが、フルサイズの高画質は値段相応とも言えよう。

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