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ソニーの「DSC-RX10」にプロライターが感謝したワケ

2013年11月24日 12時00分更新

文● 四本淑三

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11月15日に発売されたSONY CyberShot DSC-RX10。有効約2020万画素の1インチ裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」搭載。35mm換算24-200mmの全域に渡ってF値2.8という大口径レンズを搭載。発売日はどの取扱店でもおおむね11万6800円で横並び。決して安いカメラではないけど私は買ってしまいました

 拝啓 はや向寒の候となり、日脚もずいぶん短くなってまいりました。ソニーでデジタルカメラの企画開発に関係されているみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 この度、貴社が発売されましたレンズ一体型デジタルスチールカメラ「DSC-RX10」に、私は深く感謝しております。つきましては、この製品を購入させていただいたご挨拶を兼ねまして、購入に至る経緯、そして印象などを取り急ぎお伝えしたいと思います。

レンズ交換式より圧倒的に軽い

 私は主に文章書きを生業としているしがない者です。もちろんコタツで書いたコラムでギャラがもらえるような偉い先生ではありませんので、肉体労働をともなう仕事がほとんど。取材、書く、取材、書く、取材、書く。来る日も来る日も来る日もこの繰り返し。

 この肉体労働には書く、録る、撮るの3つの機材が必要であり、具体的にはパソコン、オーディオレコーダー、カメラを常時運搬するという苦行をともないます。来る日も来る日も、重い。肩にずっしり食い込むメッセンジャーバッグやハリバートンのショルダーベルトの痛み。それらを感じる度に、何度、地球の引力を呪ったことでしょうか。生まれ変わったら私は月面のウサギになりたい。

 そこへ行きますと、RX10は何しろ軽い。35mm換算24-200mmの画角で全域F2.8という嘘みたいなレンズが付いていながら、バッテリーを入れて813gというのだから驚きです。同じ明るさのズームレンズを手に入れようと思ったら、レンズ交換式のボディーと、広角ズーム、望遠ズームの2本が必要で、APS-Cセンサー用のレンズなら、それだけで1kgは軽く超えてしまいます。RX10は軽い上に、これ一台持っていけば大抵のものは撮れるという安心感が魅力です。

主なスペック
機種名 DSC-RX10
撮像素子 1.0型(13.2mm x 8.8mm)Exmor R CMOSセンサー、アスペクト比3:2
有効画素数 約2020万画素
レンズ焦点距離 F=8.8-73.3mm /35mmフィルムフォーマット換算値: 24-200mm(静止画アスペクト比3:2の場合)
F値 2.8
感度設定 ISO 125-12800
モニター 3.0型(4:3)約122.9万ドット エクストラファイン液晶 チルト機能有(上84度、下43度)
ファインダー 0.39型有機ELビューファインダー 1,440,000ドット
本体サイズ 幅129.0×奥行102.2×高さ86.1mm
重量 約813g(バッテリー、メディア込み)
価格 オープン価格(実勢価格は11万6800円程度)

 ただ、今どきはiPhoneがあれば書く、録る、撮るの機能をすべて賄えるわけです。正直申しまして、私の仕事なんざiPhoneがあれば足りてしまう程度のものでしかありません。とはいえ、アプリが落っこちたりデータが消失したりで、信頼性が今ひとつなのであります。おいiOS 7しっかりしろ! 

 そして、これがとても大事なことなのですが、写メを撮るようにしてiPhoneを使っていると、被写体の皆さんから「こいつ人としてどうなんだ?」と、こっちの信頼性も今ひとつになりかねない。それに何かついでの頼まれ撮影でも、撮れないモノ、撮れないシーンがあっては困るわけです。問題は、写真撮影のプロでもない者に「ちょっとついでに撮ってきてー」みたいな雰囲気が当たり前になってきていることです。つまり予算の関係。そのことが写真文化に及ぼす影響は憂慮すべきですが、それは別の問題なのでさて置き。

 そうしたさまざまな世知辛い事情があり、その上でさまざまな信頼性を確保しようとすると、なかなか機材の重さが減らないのであります。パソコンはMacBook Air(VAIOではないのが無念です)がメインマシンとなってそろそろ1kgを切りそうな勢いなのに、カメラはボディー、レンズ、そのほか合わせて2kgを切るのも大変。

 と、いろいろ言いつつ、私はその昔に中古カメラ病を患った元マニアでもあるので、思った通りに撮影できる機材じゃないと仕事する気も出ない。それでさまざまな遍歴を経て、最近はペンタックスのKマウント機を使っておりました。

 ソニーのみなさまの前で申し上げるのも気は引けますが、ペンタックスのボディーは軽くコンパクトで、高性能な単焦点レンズが揃っており、仕事カメラとして素晴らしいものでした。あまり大きな声では言えませんが、何よりよろしいのが、中古なら、ボディーが格安で手に入ること。たとえ出かける前に故障が発覚しても、中野のフジヤカメラに寄って行けばいいのです。

PS-Cセンサーのレンズ交換式デジタル一眼レフPENTAX K-5との比較。RX10は電源を入れると換算24mmのポイントまでレンズが繰り出す。これは電源の入った状態。RX10はEVFなのでペンタプリズムの出っ張りがなく、ミラーがないのでボディーも薄い。K-5はバッテリー、メモリーカード込みで740g。これを普段はDA18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR(405g)、DA 15mmF4ED AL Limited(212g)、DA 35mmF2.8 Macro Limited(215g)の計1572gの組み合わせで使うことが多かった。これでもデジタル一眼レフとしては軽い

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