話題のUSB DAC「NANO-UA1」とつなげてみる
では、いよいよその音質を確認してみよう。今回はオラソニックのUSB DAC内蔵プリメインアンプの「NANO-UA1」(実売価格6万5000円前後)を組み合わせて使用。USB DAC内蔵でデジタル入力も可能なのだが、今回はアナログ入力で接続している。
NANO-UA1はサイズもコンパクトだし、色もホワイトなので、iPadと組み合わせる本格的なミュージックシステムとしてもなかなかよさそう。手持ちのスピーカーをつないで聴いてみたところ、情報量が豊かできめ細やかなサウンドが楽しめた。
どちらかというと整然としたバランスのいい再現だが、ドラムやベースのリズムもしっかりと再現するし、音に芯のある力強さもしっかりと合わせ持っている。よりパワフルに聴きたいという人はBASS BOOSTを併用するといいだろう。
しかし、WAVファイルと聴き比べてみるとそれほどの音質差はない。よくよく聴くと、ギターの音の厚みや声の伸びがFLACファイルの方が良好で、定位感やステレオ感などもわずかだが優れているようには感じる。しかしCD音源とハイレゾ音源というほどの差ではなかった。
なぜ音質差が小さいかといえば、ヘッドフォン出力がアナログであることが原因。つまり、iPad内部でどちらも最大48kHz/16bitに変換されてからアナログ出力されてしまうので、“真のハイレゾ再生”とは言いにくい。
デジタル出力による真のハイレゾ再生はできないのか? 実はUSBカメラアダプターやLightning-USBカメラアダプターという変換ケーブルを使うと、USB DACなどとのデジタル接続ができるという話がある。
Lightning-USBカメラアダプターは、見た目はLightning端子とUSB端子(メス)の変換ケーブルで、通常のUSBケーブルを接続できるようになる。もともとはデジカメとiPadを接続し、デジカメの写真をiPadに転送するためのアクセサリーだ。
これを使えば、FLAC Playerでデコードした96kHz/24bitまでの音楽信号をデジタル出力できるということになる。ただし、ネットでいろいろと調べてみると、このような接続でハイレゾ音源の再生がうまくいかなかったという事例もあり、機器との相性はデリケートなようだ。
実は今回、実際に試してみたものの、なかなかうまくいかずに時間切れとなってしまった。もう少し時間をかけて再度チャレンジしてみたい。
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