人の手による電波ブロックを防止!
ABSOLUTEは、LINKASEの開発過程において、現在のiPhone 5の問題点に注目したようだ。iPhone 5に限らず、スタイリッシュでコンパクトな昨今のスマートフォンには、クラシカルなケータイのように外部にリトラクタブルな伸びたり縮んだりする大袈裟なアンテナが露出していないのがデザイン的特徴だ。
大きな液晶画面と高速のCPU、それらをできる限り長く駆動させるための大型大容量バッテリー、これらがスマートフォンの主たる構成要素だ。そして通常のネットワーク機能を支えるアンテナが、それらの隙間を縫ってスマートな本体のどこかに押し込まれる。さらにWiFiアンテナを残りのスペースの何処かに小さく押し込んで最終的に出荷される。
外部にアンテナが露出せず、内部のどこかに押し込まれたWiFiアンテナは運が悪ければ、スマホを握る人の手で外界とは二重にブロックされ、スマホの内部に閉じ込められたWiFiアンテナはますます電波との隔絶を余儀なくされているのが現状だという。
そんなWiFiアンテナ受難時代のスマホの受信感度を改善すべく登場したのがLINKASEケースだ。ケース背面には本体の一部がスライドする“拡張アンテナ機構”である「EMW」(Electro Magnetic Waveguide)が仕組まれている。
EMWは親指でスライドさせ、目一杯まで押し出すことで、iPhone 5の上部に40mmほど突出する構造になっている。最大にEMWが伸びきった状態で背面から見ると、EMWの最下段が、iPhone 5の最上部に横位置で内蔵されたiPhone 5のWiFiアンテナとL字型を形作るような位置関係となる。
EMWはiPhone 5の内部WiFiアンテナの拡張アンテナとなり、iPhone 5の本体より突起した高い位置で電波を受信することができる。またアンテナの位置関係からiPhone 5を握る人の手による電波ブロックをウケることもなく、周囲のWiFi電波をEMWの先端で360度受けることが可能となり、電波受信感度が向上するという、決してオカルトやお呪いではない機能向上を理論的に結論づけている。
LINKASE本体には、ケース本体カラーと同色のEMWが付属しているが、スライドで伸長するEMWは、どこかに引っ掛けたりしてうっかり失くすこともあるだろう。幸い、現在、販売されているLINKASEには本体とは異なるカラーのEMWのスペアが付属する。
EMWの交換は極めて簡単だ。通常の長さまでEMWをスライドさせ押し出すと、ノッチを利用したロック機構で一杯まで伸びた位置で一旦は止まるが、さらにEMWを指先でつまんで引っ張ることで簡単に引き抜くことができる。
筆者は、同じ色のEMWではなく、その効果と存在感をアピールすべくグレーカラーのEMWをセットして愛用している。
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