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エアバスA380で行く微笑みの国タイで、オタク事情を探る! 第1回

タイ国際航空のA380に搭乗、総2階建て旅客機は巨大だった!

2013年02月14日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

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 2013年1月16日の就航が元旦に前倒しとなった、タイ国際航空の大型ジャンボジェット旅客機“A380”。その機内設備を取材できたので、アジア圏有数のサービスと安全性を誇るタイ国際航空の機内サービスと含めてお伝えしていこう。

タイ国際航空が成田~バンコク間で運行を開始した大型ジャンボジェット旅客機A380

なにもかもがとにかく巨大!

 エアバス社製のA380は、全長73メートル、翼幅80m、全高24m、航続距離1万5400km、ジェットエンジンを4機搭載する、史上最大の総2階建てジェット旅客機で、2007年にシンガポール航空で1番機が就航したばかりの最新鋭機だ。

エアバス社製のA380は、史上最大の総2階建てジェット旅客機。旅客機マニアでなくてもいつかは乗りたい飛行機だ

 標準仕様では525人乗りなのだが、タイ国際航空で使用している機体は、エコノミークラス435席、ビジネスクラス60席、ファーストクラス12席の507人乗り。座席の数が多くなると座席のピッチが狭くなり窮屈になるのではと心配してしまうが、ビジネスクラスにはボーイング747シリーズにはないフットレストなどが用意されているうえに、フルフラットになるのため、存分にくつろげる。

座席表とシートスペック

 まぁ、文字でつらつら紹介しても伝わらないので、写真とともにタイ国際航空のA380を紹介していこう。

成田空港から飛び立つA380は、TG677便。17時30分に飛び立ち、現地時間の22時30分にバンコクに到着する

A380に搭乗する際に使用するタラップは、同機のために新たに開発された専用のものとなっている

TG677便に搭乗するためにタラップを移動していたところ、隣にシンガポール航空のA380が到着した

1階の搭乗口。否が応にも期待が高まる

デジタルで機体を制御する
A380コックピット

 客席を紹介する前に、まずは普段立ち入ることのできないコックピットをお見せしよう。今回は取材ということで特別に、出発前と到着後に立ち入らせてもらった。A380のコックピットは、1階と2階の間の高さに位置しており、1階席からコックピットに上がるための階段が用意されている。

コックピット内。右が機長、左が副機長

バンコクのスワンナプーム国際空港到着後にコックピット内をじっくりと撮影させてもらった

 コックピット内には機長と副機長の操縦席があり、最新のエアバス機らしくテレビや映画などで見るようなH形の操縦桿ではなく、まるでフライトシミュレーターで使用するようなジョイステックタイプの操縦桿が各操縦席に1本ずつ備えられている。機体の制御はすべてデジタル化されているため、座席正面にはスライド式のキーボードが用意されている。このキーボードを使って機体に様々な命令を与えているのだ。

ノリノリで撮影に応じてくれた機長。手を置いているキーボードはスライド式になっている

操縦桿は、ジョイステックのような形状となっていた

 機体の状況を確認するための計器類もフルデジタル化されており、エンジンの様子、燃料計、扉のロック状況などの情報がカラー液晶ディスプレーに表示されている。また、航続距離が1万5000km以上、10時間以上のフライトが可能な同機のコックピット後方には休憩室があり、仮眠などを取るためのベットも用意されている。

情報が表示されるディスプレーはすべて液晶。アナログな計器は見当たらず

長距離運行する際に、操縦者が交代で休憩を取るための仮眠室。決して広くはないが、横になって休める

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